日本が恋しくなる時がある
昨日ふと思った。何か無性に日本に帰りたい。海外に長期滞在しているとふとした瞬間に日本に帰りたくなる時があります。別にホームシックというわけではないのですが。一体なぜなのか?どんな理由なのか?海外長期滞在者が日本に帰りたくなる理由とは何か。海外長期滞在中の私の主観と周囲の友人の証言を基にお話ししていきます。
日本食
海外長期滞在者の皆が日本に帰る理由の1位はおそらくこれ。我々が日本人だから。そう思うと言うのも、もちろんあるのでしょうが、やはり 日本は世界で一番ご飯が美味しい と思います。またどこでも、いつでも、安く、美味しいものが確実に食べられるのは、世界広しといえども日本だけ。
海外ではそれがどこの国だろうが、例え、世界三大料理の中国やフランスだろうが、店によって当たり外れの差が大きいです。その点日本はその差が限りなく小さく、世界的に見て平均以上のものが格安で食べられる稀有に恵まれた国。そんな日本食ですが、秋と言えば何といっても食欲の秋。
さんま
やはりこれからの季節は何といっても秋の味覚の代表格さんま。さんまが食べたい。大根おろしとポン酢で。正直言えば、ここタイにも日本食屋に行けば、さんまはあるのですが、やはり産地が違うからなのか?風情的なものなのか?それともただの勘違いなのかは分かりませんが、日本の方が断然美味しく感じます。
きのこ類
個人的にあまり肉類が好きではない(ベジタリアンではないが)ので、我が実家では私の為にというか健康の為にもよく魚料理やきのこ料理が食卓にあがっていました。それを当たり前のように食していた為、当然のようにキノコ好きになっていました。と言うわけできのこが思い切り食べたい。
そして鍋。これは先述のきのことも関係してくるのですが、そんなきのこ好きの私の為なのか、それともただ単に母親が手抜きをしていたのか、実家では、寒い季節に入ってくると、きのこたっぷり鍋が良く出てきました。
その結果、大の鍋好きになり今では毎日鍋でもウェルカムな胃袋に。過去カナダにいたころ自炊していた時も一人鍋をしていたくらいでした。ここタイでも鍋は食べれるけれどやはりちょっと違う。こっちは普通に鍋を食べたいのにタイ人と一緒に行くと、普通にその鍋でしゃぶしゃぶをやり始める。
鍋は鍋。しゃぶしゃぶはしゃぶしゃぶで食べたいのにこっちは。あとしゃぶしゃぶやるなら灰汁をきちんと取れと。そう心の中でイライラして突っ込んでしまうので足が遠のいています。またやはり鍋は寒い時期にやるのがいいんですよね。と言うわけで日本で鍋を食べるのも楽しみの一つです。
梨
これも親が、特に父が梨好きだった為我が家の冷蔵庫によく入っていました。タイにはフルーツが豊富にかつ格安で売られていますが、梨に関しては思い出補正がかかっているので懐かしく感じ楽しみの一つです。
やはり幼少期の親の好き嫌いは子供のその後の食生活に影響を与えますね。実家では牛肉(父親が嫌い)がほぼ出なかったため私も牛肉を食べる習慣がありません。牛丼も過去に3回くらいしか食べたことなし。
気候的な問題
そして気候的な理由。春 や 秋 などの過ごしやすい季節。そもそも寒いのが苦手で年中暖かいところを選んでおいて、何をいまさらと言われそうですが、やはり日本の春と秋は最高です。春の桜と秋の紅葉。暑過ぎることなく寒過ぎることなく。暖房も冷房もつけずに寝ることができるのは最高。
海外で普通に会社で働いている人の休暇は、GW、夏休み、年末年始の冬休みと日本の休みの時期と変わりません。なので必然的に夏の暑い季節(日本の夏はタイの夏より暑い)や、冬の寒い季節(個人的に寒いのが嫌い)に皆さん帰ることになります。
会社の休暇スケジュールに縛られず、ある程度自由に休みが取れる、また気楽に海外で過ごしている人などは、皆春と秋の季節に日本に帰っています。この時期の方がローシーズンになり安いチケットが取りやすいということもありますが。
また各段オシャレや服に興味がない私でも、年がら年中、Tシャツに短パン、サンダルは飽きてきます。たまには長袖長ズボンを着たいなと思うのは我ながら不思議です。そんな理由からもたまには日本に帰りたくなります。ただし私の場合、日本に帰った瞬間花粉症(特にのどがずっと痛い)が発症するので、不快になる前に戻ってきていますが。なので毎回滞在日数は1週間ほどになります。
以上のように私を含む周囲の海外長期滞在者の日本が恋しくなる理由は、やはり日本食と気候的な理由が多いようです。また次点で買い物というのもあります。既にここタイですら、ものによっては日本より物価が高くなってきています。
特に付加価値の高いものは、日本の方が品質が良くかつ安いです。それらを目的に日本に帰り、爆買いしてスーツケースをいっぱいにして、日本に買い出しに向かう友人もいるほどです。今年の秋は帰れそうにないので春に帰ろうと思います。