世界遺産の頂点とは何か?考古学者は語る

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世界で一番すごい世界遺産とは何か?

世界には2016年7月現在、1052個の世界遺産があります。しかしそんな数ある世界遺産の中でも最も素晴らしい世界遺産はどこなのか?もちろん世界遺産に優劣や点数はつけることなんてできません。しかし、悲しいかな人間とは優劣をつけたがる、順位をつけたがる動物。あくまで相対的な評価にはなっても、仮に順位をつけるとしたら何なのか?一度は興味を持ったことがあるのではないでしょうか?

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私がバックパッカー時代、よく酒のつまみにそんな話になりました。インドネシアのボロブドゥール遺跡だ、いやペルーのマチュピチュ遺跡だ。いやいやエジプトのピラミッドだ、ヨルダンのペトラだと・・・今回の話は、そんなよもやま話の中で一応決着のついた話。

ドイツ人の考古学者は語る

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それはネパールのナガルコットという、ヒマラヤが綺麗に見える、というただそれだけ、景観が素晴らしい、それ以外他には特にすることのない町に滞在していた時の事。宿に併設されていたレストランで食事をしていると同じようにバックパッカーが集まり、世界遺産の話になりました。

日本人5人、フランス人カップル、ドイツ人のおじさんの8人でした。それぞれ自分たちが訪れたことのある世界遺産の素晴らしさを語っていた時、私も下手な英語で先輩バックパッカーたちの話に加わっていました。いつかこの人たちが語っているところにいつか自分も行きたいと思いながら。

そんな中一人のドイツ人のおじさんが話し出しました。自分は職業柄世界のありとあらゆる世界遺産を訪れたことがあるが、カンボジアのアンコールワット以上の遺跡はない、と。アンコールワットを見たら他の遺跡は見る価値がない、とまで言い切りました。

そしてそう言い切ったドイツ人のおじさんの職業は考古学者でした。そのあまりの説得力にみな黙り込んでしまいました。ちなみにその7人の中でアンコールワットに行ったことのある人はいませんでした。その話を聞きながら次は絶対アンコールワットに行こうと決めたことは言うまでもありません。

そして半年後・・・

それからしばらく時が過ぎ、20歳の大学2年の夏休み。私は東南アジア周遊をする為カンボジアに立ち寄りました。もちろん目的はアンコールワットでした。カンボジアの首都プノンペンからトンレサップ湖を船でアンコールワットのおひざ元、シェムリアップに向かいました。今ではどうなっているのか分かりませんが、当時、今から20年ほど前、プノンペンからシェムリアップまで陸路で移動するのは、途中で山賊だか野盗出るので危険ということで船での移動が通常でした。

無事シェムリアップに着き、宿を確保し、バイタク契約をして、念願・悲願だったアンコールワットへ向かいました。確か1週間のパスで50ドルくらいだったと思います。遺跡のことも、歴史のことも、考古学的な知識も何もありませんでしたが、ただただすごいと思いました。子供みたいなバカみたいな感想だけど。文字通り端から端まで見ました。表から横から上から裏からと。

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アンコールワット、アンコールトムと一通り全てを見て回りました。憑かれたように遺跡をみて周った。20歳と若かったと言いうこともあり、毎日歩きに歩きました。大体の遺跡を3日くらいで見て回り、あとは朝から晩までずっと同じ遺跡にいたりしました。