ドイツ人の考古学者が語る世界遺産の頂点とは?!

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世界で一番すごい世界遺産とは何か?

世界には2019年7月時点で、1121個の世界遺産があります。そんな数ある世界遺産の中でも最も素晴らしい世界遺産はどこなのか?もちろん世界遺産に優劣や点数はつけることなんてできません。しかし、悲しいかな人間とは優劣をつけたがる、順位をつけたがる動物。あくまで相対的な評価にはなっても、仮に順位をつけるとしたら?一度は興味を持ったことがある人もいるのではないでしょうか?

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私がバックパッカー時代、よく酒のつまみにそんな話になりました。インドネシアのボロブドゥール遺跡だ、いやペルーのマチュピチュ遺跡だ。いやいやエジプトのピラミッドだ、ヨルダンのペトラだと・・・今回の話は、そんなよもやま話の中で一応決着のついた話。

ドイツ人の考古学者は語る

それはネパールのナガルコットという、ヒマラヤが綺麗に見える、というただそれだけ、景観が素晴らしい、それ以外他には特にすることのない町に滞在していた時の事。宿に併設されていたレストランで食事をしていると同じようにバックパッカーが集まり、世界遺産の話になりました。

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日本人5人、フランス人カップル、ドイツ人のおじさんの8人でした。それぞれ自分たちが訪れたことのある世界遺産の素晴らしさを語っていた時、私も下手な英語で先輩バックパッカーたちの話に加わっていました。いつかこの人たちが語っているところにいつか自分も行きたいと思いながら。

そんな中一人のドイツ人のおじさんが話し出しました。自分は職業柄世界のありとあらゆる世界遺産を訪れたことがあるが、カンボジアのアンコールワット以上の遺跡はない、と。アンコールワットを見たら他の遺跡は見る価値がない、とまで言い切りました。そして、そう言い切ったドイツ人のおじさんの職業は考古学者でした。

そのあまりの説得力にみな黙り込んでしまいました。ちなみに他の7人の中でアンコールワットに行ったことのある人はいませんでした。その話を聞きながら次は絶対アンコールワットに行こうと決めたことは言うまでもありません。

そして半年後・・・

それからしばらく時が過ぎ、20歳の大学2年の夏休み。私は東南アジア周遊の最中、カンボジアに立ち寄りました。もちろん目的はアンコールワットでした。そして、カンボジアの首都プノンペンからトンレサップ湖を船で、アンコールワットのおひざ元である、シェムリアップに向かいました。

今ではどうなっているのか分かりませんが、当時、今から20年ほど前は、プノンペンからシェムリアップまで陸路で移動するのは危険とされていました。なんでも途中で山賊だか野盗出るからとのこと。そのため船での移動が通常でした・・・いや、山賊て。

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途中、船が転覆しそうになりながらもなんとか無事シェムリアップに到着しました。船着き場で待ち受けるバイタクの運ちゃんから若くて純朴そうなお兄ちゃんを選び宿へと向かいました。そのまま、シェムリアップにいる間のバイタク契約をして、早速、アンコールワットへ向かうことにしました。当時は確か、1週間のパスで50ドルくらいだったと思います。

こうして、念願・悲願だったアンコールワット観光が始まりました。



トラベルデイズ アンコール・ワット カンボジア (旅行ガイド)