ネパール旅行記18 カトマンズで疑似恋愛を楽しむ

Pocket

ネパール美人との記念写真が終わった後、彼女は突然サリーが買いたいと言い出しました。どうやら彼女たちが来ていたサリーが欲しくなったようでした。確かあそこら辺にサリーを売っている店がをたくさんあったなー、と知っている場所があったので行ってみることにしました。

そこは表通りから少し奥に入り、かなりローカルなところにありました。そんな場所ということもあり彼女と一緒に店に入ると、おー外国人のカップルが来たぞ!みたいな感じになり、さらに日本人だと伝えると、ナカータ!ジャパニーズ!コンニチハ!となぜか大盛り上がりになってしまいました。

それはちょうど中田英寿がセリエAのデビュー戦でユベントス相手に2ゴール決める、という衝撃を与えた直後ということもありました。おそらく当時海外を旅行していた日本人は全員経験があると思います。日本人だと分かるや否や、世界中どこに行ってもナカータ!ナカータ!言われていました。

彼女は店の店主の奥さんとその知り合いの女性陣に取り囲まれ、着せ替え人形のように服を着せられたり脱がされたりしていました。私はというと、やけにフレンドリーな店主のおっさんとよく分からないおっさんに囲まれてチャイを飲みつつ彼女の仕上がりを待っていました。・・・そういえば彼女は恋人じゃなくてただの連れだって言うのを忘れてました。

そして30分後。仕上がった彼女は色鮮やかな真っ赤なサリーを身にまとっていました。そしてなぜか花嫁仕様。完全に私たちが深い中だと勘違いしています。まあそんなことも旅のテンションでどうでもよくなり、恋人のふりをして楽しんでいました。

そして肝心の会計は・・・2000ルピー。うーん。よくわからん。ファッションに全く興味がなく服はユニクロとしまむらの私には、高いんだか安いんだか。でも彼女は、安っ!そんな安いの!みたいなリアクションしていました。まあ喜んでいるのならそれで良いです。

結果サリーだけでなく、衣装にあった小物や髪飾り、おでこにつけるビンディ(シールのやつ)もたくさんもらっていました。そして私は、荷物が増えた彼女の荷物を何も言わずに彼女の手から引き取り、少しおどけて彼女の手を引きました。

宿に帰る道すがら、やはり彼女のサリーは結婚式用の正装だったのか、注目の的になっていました。彼女も満更ではないようで、ニコニコな笑顔のまま宿に到着。宿のオーナーや従業員からも好評でますます彼女は嬉しそうな顔をしていました。



ネパール(絵を見て話せるタビトモ会話) (絵を見て話せるタビトモ会話―アジア)