ネパール旅行記番外編 ネパールの三上博史

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ネパールの三上博史。そういえばふと思い出しました。あれは私がネパールに通っていた今から20年近く前のこと。当時ネパールに”ネパールの三上博史”と呼ばれる詐欺師がいました。その名前の由来は言葉の通りで外見が三上博史に似ているから。まあ三上博史本人からしてみればこんな迷惑な話はないと思います。

基本的な被害は日本人の女性旅行者に集中していました。寸借詐欺というのか恋愛詐欺というのか、とにかく被害者の話や噂はきりがありませんでした。当時は各地各宿に置かれている情報ノート全盛な頃だったのですが、そこにもよく被害報告が書かれていました。

この男まるで嘘みたいな話で疑う人もいるかと思いますが、当時本当に実在していた人物です。と言うか私会ったことがあります。それはポカラからカトマンズに戻ってきたときのこと。バスを降りて安宿街まで歩こうとしていた時一人のネパール人に話しかけられました。それがネパールの三上博史でした。

声をかけられて顔を見た瞬間分かりました。ネパールの三上博史だ!って。彼が詐欺師だと分かっていながらもしみじみと、確かに似ている気がする。言いえて妙だ・・・なんて思ってしまいました。そして次第にまるで有名人に会ったかのように嬉しくなってしまいました。

私が友好的な?対応だったためか気を良くした彼はなんやかんや片言の日本語で話しかけてきました。おいおい女だけじゃなくて男にも仕掛けるのか・・・そう思いながらもうんうんと話を聞いてあげていました。

そして彼が、私怪しくない。これ見て。日本人の友達からの寄せ書き!と見せられた彼のノートには、危険!注意!この男は詐欺師です!等々のコメントが寄せられていました。めちゃめちゃバレてるぞ!ネパールの三上博史!

そんなどこか抜けていて憎めない彼と適当に話し、どこかに連れて行こうとする彼をやんわりと断りながら最後には記念撮影をして別れました。この写真今となっては良い思い出です。と言うか過去の写真を整理していてたまたまこの写真↑を見つけたので思わず書いてみました。



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