中東旅行記 シリアまで会いに行きます

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シリアまで会いに行きますよ。

そう彼女と約束してから半年後、私は本当に中東のエジプトまでやって来ていました。話は遡ること半年前。当時好きだった女の人(Mさん)が青年海外協力隊でシリア派遣が決まったことがきっかけでした。彼女から一斉メールでシリアに行く旨を伝えるメールが来た後、個別でもメールが来ました。

”という訳でシリアに行くことになりました。良かったら遊びに来てね。でも○君ならすぐにでも来そうだね。待ってるよ。”

そんなメールを受け取った刹那、じゃあ次の休みにシリアまで会いに行きますよ、そう返信していました。

そんなMさんと出会ったのは、ネパールのナガルコットでした記事参照。写真などを見て、冷静に当時を思い起こせばそんなに美人というわけではありませんでした(失礼)。しかし、当時まだ大学生だった私は魅力的な大人の女性であるMさんに惹かれていました。

ちなみにそんなMさんですが、彼女はかつて在トルコ日本大使館に勤務していたとのこと。しかし、大使だか上司だかと喧嘩して仕事を辞めた後、現在ではイギリスに住む友人の仕事を手伝っているとのことでした。そしてその休暇でネパールに来た時に彼女に出会いました。そう、彼女はなかなかぶっ飛んだ女性でした。

ネパールから帰国した後も彼女とはメールでのやりとりで繋がっていました。ああ、そういえばこんなこともありました。それはネパール旅行後、しばらくして私がヨーロッパを横断旅行を考えていたときのこと。トルコから入ってヨーロッパを横断旅行しようと思います・・・そう彼女に伝えたところ数日後、家に段ボールが届きました。

家に帰るや否や母親から、なんか トルコ大使館 から荷物が届いてるけど・・・と言われて驚きながら、恐る恐る段ボールをあけてみると中に入っていたのは大量のトルコに関する資料でした。実用に適さない超巨大なトルコ地図まで入っていました。

確かに私は軽い気持ちで、何かトルコ情報を下さい、とお願いしましたが・・・何だこれは?俺にトルコの専門家にでもなれというのか?そう思いながらも資料に目を通していると、この荷物を送ってくれた人からの手紙も同封されていました。どうやらMさんの昔のトルコ大使館での後輩のようでした。

”Mさんからお話は伺っております。トルコに関する資料一式を送ります。わからないことがあればお気軽にお尋ねください”

そんなことが同封されていた手紙に書かれてありました。・・・いやそういうことじゃないんだよ。私の欲しかったのはトルコのプライマリーバランスとかが書かれた資料とか統計的な資料じゃない。もっとなんか美味しい地元の定食屋とか美味しいアップルティーの店とか・・・そんなんで良かったのに・・・。

そんなパワーのあるMさんにどうしてももう一度会いたい。というわけで大学3年の夏。彼女に会いにいくためだけ(でもないですが)中東旅行をすることになりました。



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