タイでついに電柱撤去まで。進むタイの健全化計画

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バンコクのスクムビット通りで電柱撤去開始、電線類地中化で

【タイ】タイ当局は15日、バンコク都心のスクムビット通りで、電柱を撤去し、電線、電話線などを地中に埋設する工事を開始した。工事を行うのはソイ・スクムビット1から71までの約6キロの区間で、電柱544本を撤去する。12月25日までに工事を完了する予定。当局は2021年までに、都内の計214・6キロの区間で電線類を地中化する計画で、これまでに約45キロの区間で工事が終了した。

引用:newsclip

これには昨今のバンコク美化計画も関係していると思われます。風俗店の取り締まり(これは利権や派閥争いが絡んでいるともいわれているけど)や屋台や路上バーなど今まで当たり前にバンコクにあったものの撤去が進んでいます。

また最近では、歩道のバイクタクシーの取り締まり(当たり前だけど)、ポイ捨ての取り締まり、また一部ビーチでは喫煙自体が違法となります。

【タイ】11月からビーチを罰則付きで禁煙化へ

2017年11月1日から、タイ政府は国内の有名ビーチの全面禁煙化を実施する。違反者には罰金10万バーツ(約30万円)または懲役1年が課される厳しいもの。タイの各ビーチでは、これまで観光地のビーチでの喫煙で2.5キロメートル内にで6万本の吸い殻が回収される(プーケット島パトンビーチの事例)など、対応に苦慮してきた。タイ政府は、まず有名観光地のビーチから禁煙を適応する考えだ。対象となるビーチは以下の通り

・パタヤ(チョンブリー県)
・ヂョムティエン(チョンブリー県)
・バンセーン(チョンブリー県)
・パトン(プーケット県)
・チャアム(ペチャブリー県)
・カオタキアッブ(プチュアッブキーリカーン県)
・ボプット(サムイ島)他5ヶ所

タイ政府は、最終的には国内の全ビーチを禁煙にする考え。法令施行直後は取り締まりも厳しくなるので、愛煙家は年末年始にかけての観光シーズンは十分に注意する必要がある。

引用:globalnewsasia

またそれ以外にも路駐、飲酒運転、薬物、狂犬病などの取り締まりなどもどんどん厳しくなっています。特に野良犬に関してはバンコクでほとんど見かけなくなりました。昔はあんなにいっぱいいたのにあの犬たちは一体どうなったのか・・・悲しい現実が待っていそうで考えるのをやめることにします。

またビザの規制も年々厳しくなっています。まあそれら全部含めて、取り締まりを厳しくして昔のよく言えば大らかな、悪く言えば適当な、そんなタイでなくても、そんなものに頼らずとも観光客を呼べる、外国人は満足してくれる、というアジア随一の観光大国としての自負や自信もこれらの健全化政策には影響しているのかもしれません。

しかし、と思います。あの東南アジアらしい、混沌としたタイならではの喧騒。若かりし頃の記憶と思い出とともにあるあのバンコクが消えていく。あの頃のバンコクに確かにいた身からすると、悲しい、の一言です。

まあ一異邦人である私がとやかく言うことではないのですが・・・



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