中東旅行記22 デリゾールでユーフラテス川を臨む

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パルミラの次の目的地はデリゾールでした。その目的は何といってもデリゾールに流れる”ユーフラテス川を見る”ことでした。そう。ただそれだけ。ちなみにユーフラテス川とは、歴史の教科書に出てきた世界4大文明の一つ、メソポタミア文明、を支えたあの大河ユーフラテス川です。

デリゾールはパルミラ遺跡からおよそ180㎞ほど北東に向かったところにある、ユーフラテス川を望む小さな町になります。朝のバスでパルミラを出たこともあり、デリゾールに到着したのはお昼ちょっと前のことでした。

このデリゾールにてちょっとしたトラブルがありました。まあトラブルと言うと大げさですが、タクシーにぼったくられそうになりました。しかし、当時の私はNOと言える日本人。そして自分でいうのもなんですが当時の私は頭がおかしかった。

乗る前に約束した金額を守らない運転手にキレた私は向こうの言い値を投げつけ、その後そのタクシーを蹴って蹴って蹴りまくりました。元々ボロボロの車でしたが、さらにボコボコにしてやりました。今から考えると完全に頭がおかしいのですが、当時の私はそれくらいNOや自分の感情をはっきりと態度で表していました。

見知らぬ土地でこんなことをして今から考えるとゾッとするのですが、その時は大人しいはずの日本人が突如としてバーサーカーモードで暴れまわる、その豹変ぶりに驚いたのか、タクシーは急発進して逃げていきました。

そんなこんながありながらも目星をつけていたホテルのドミトリーにチェックイン。しかしここでまたしてもちょっとした問題が・・・それは現地の旅行者達と相部屋になってしまったことでした。過去世界中を旅行していろいろなドミトリーに泊まったことがありますが、大概他の旅行者は海外から来た旅行者(もっと言えば欧米人か東アジア人のみ)でした。

今回初めて、しかもシリアで同国シリア人の旅行者5人と私一人という相部屋になってしまいました。私自身シリアで何も嫌な思いをしたわけではないので、偏見を持つわけではありません。しかし、カギをしっかりかける、荷物のチェックを厳重にするなど少し警戒していたことは確かです。

しかしそんな心配も杞憂に終わることになりました。というのもその夜、相部屋のシリア人にご飯をおごってもらいました。宿のキッチンで自炊を始めた彼らに、一緒にご飯食べようと仲間に入れてもらいました。

めちゃめちゃ良い人たちでした。いや、そんなことはそれまで中東旅行で分かっていたことだったんですが(エジプトは観光地化され過ぎていてうっとおしいこともあったけど)、改めて中東の人たちの優しさを再認識させられました。

そして件のユーフラテス川ですが・・・ま、まあそんな感じか、くらいのものでした。一応写真撮っておくか、くらいな感じでした。写真を撮った川の橋から飛び降りて遊んでいる現地の人から、お前も一緒にやろうぜ!とお誘いを受けましたが丁重にお断りしました。

そんなことより何よりもシリアの人の嫌なところと良いところに触れたデリゾールでの一日でした。