中東旅行記23 アレッポで友人と再会

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アレッポはシリアの北、トルコとの国境近くにありシリア第二の都市と言われていました。そして一時はシリア最大の人口を誇る商業の中心地でもありました。ロンリープラネットのシリア版には、「もっとも好奇心をくすぐる中東の都市のひとつ」とまで書かれ、1986年に町自体が世界遺産に登録されました。

・・・ました、と過去形で書いたのは、そんなアレッポが現在ではシリア内戦のため荒廃し破壊の限りを尽くされてしまったからです。あのCNNから、ここは地獄、とまで言われるほどの惨状に変わり果ててしまいました。

当然私が訪れたころのアレッポは前者の、歴史的な遺跡が鎮座し、活気ある商店街では人々が思い思いに買い物や観光を楽しむ平和なアレッポでした。そんなアレッポを訪れた目的は一体何だったのか?・・・正直思い出せません。アレッポ城を見るために行ったわけではないだろうし・・・当時の旅行ノートを見ても書いてありません。

しかし、当時の私を推察するのであれば、おそらく彼女の部屋を追い出された悲しみをバックパック旅行に託し、その勢いのままにシリア一周をしようと思い立ち、アレッポに行ったのではないかと思います。と言うかただ単にお土産(アレッポ石鹸)を買いにいっただけなのかもしれませんが。

そんなアレッポ。特にやることもなくただただ観光しつつお土産を物色していたのですが、嬉しい出会いがありました。それはスーク(市場)を歩いていた時のこと。目の前からなんか見たことのある顔のアジア人が歩いてくるのに気が付きました。

距離が近づき、よーく顔を見てみると、アンマンで別れた日本人の女の子の片割れではありませんか!向こうはまだ気づいていないようでしたが、思わぬ出会いに思わず大きな声で名前を呼んでいました。

おーい!何しとるの?

>(ビックリしてキョロキョロしつつ)・・・あー!○○だ!

久しぶり!何でアレッポにいるの?

>こっちのセリフだよ。イスラエルは?

いや、一日滞在してアンマン戻ったよ・・・

的な感じで偶然の再会、しかも異国、しかも中東のシリア、しかも紀元前から続く歴史的なスーク、といういろいろな要素が重なったこともあってお互いのテンションはマックスまで高まっていました。本当、これがドラマなら、抱き合ってキスまでいく段取りだと思います。まあ実際にはそんなことはなかったのですが。

立ち話もなんだからと近くのカフェみたいな屋台みたいなところに入り、お互いの近況を話あいました。まあ、といっても別れていた期間はほんの1週間くらいのものなのですが。そしてお互い目的は同じ買い物(アレッポ石鹸)ということもあり一緒に行動することにしました。

無事に買い物も終わり、そして一緒に観光もして夕食を共にすることになりました。聞くと泊まっている宿も同じではありませんでしたが、斜め前ということ。まあ当時のシリアはバックパッカーが泊まるようなゲストハウスは少なく、かつ同じエリアに固まっていたので驚くようなことではないのですが。

そしてアレッポの夜。シリアは夜遊び皆無の国。まあ実際探せばあるのでしょうが、短期+貧乏旅行者の私たちには縁遠いものでした。そしてそれは中東全体に言えることでした。そんな中東での最大の娯楽は何といっても出会った旅人との、会話、でした。まあなんて原始的な娯楽。

そんなアレッポの夜も彼女の宿のサロンで夜遅くまでジュース(中東はお酒禁止)を飲みながら語り合って更けていきました。

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