海外移住日記88話 安定した社畜か不安定な自由かで迷う

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シラチャでの生活は落ち着いたものでした。それは仕事が非常に楽だからでした。日本風に言えば超絶ホワイトと言っていいかもしれません(給料は安いけども)ストレスゼロ。ノルマゼロ。基本座っているだけの業務でした。

うたた寝しながら店番する駄菓子屋のおばあちゃん、超絶ホワイトな施設警備員、お客さんのあまり来ない古本屋や漫画喫茶のスタッフ、などなどを想像していただければほとんど間違いないと思います。

まあ日本のブラック不動産会社、前職の商社系鉄鋼会社、この2つに比べれば、給料はかなり下がりました。それでも精神の安寧を求めていた私からすれば、給料の多寡を補ってあまりあるくらい仕事は単純簡単で、ストレスがほとんどない、自由で理想的な職場でした。

まあ面倒くさいことと言えばタイ人スタッフのミスを私たちが謝罪しなければいけないことくらいですが、基本愛社精神のない私からすれば、私の責任ではなく、原因があるわけでもないので、頭を下げるのにストレスを感じることはありませんでした。

これならば当分長く働ける。定年まで働くことだって大丈夫だ・・・ってあれ?俺、定年まで勤めあげたい、それがためにわざわざタイに来たんだっけ?それってただ単に国を変えただけで社畜には違いないじゃないか。私はこんなことがしたかったんだっけ?

確かに今のシラチャでの仕事は、日本や前職のように、ザ・仕事、という感じはしません。アルバイト・・・いやそれよりも下かもしれません。まあその分給料は安いですが。それでも日本で働いていたよりも福利厚生はしっかりしていました。

でも、それでも心に引っかかる、これでいいのか感。ブラジルは?ブルガリアは?北欧は?アルメニアは?まだまだ行きたいところはたくさんあります。でも。でもそんなの仕方ない。これが当たり前だから・・・

そんな言葉で諦めるのか、諦められるのか・・・そう自問自答し、葛藤し、やっぱり自由になるために会社をやめることしよう・・・って言えたらそれはそれでカッコいいんでしょうが、なにしろ私はチキン。

とりあえず今現在安定している仕事をぽいっと捨てる決心をすることはできませんでした。もう少しもう少し副業が安定すれば、会社からもらえる給料の倍くらいの稼ぎを副業で得ることができれば・・・

自力で独力で、誰にも頼らず、どこにも属さず、キャッシュフローを生み出すことができれば、その時こそは・・・そう心に誓いを立てつつもうすこし大人しくシラチャで働くことにしました。