中東旅行記26 ダマスカスで友人と再会してぐるぐるチキン

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シリアを一周しておよそ1週間ぶりにダマスカスンに戻ってきました。しかし彼女の家には戻れません。仕方がないので、ゲストハウスにチェックインしたのですが、そこで嬉しい出会いがありました。エジプトからヨルダンへとともに行動していた日本人旅行者との再会でした。

まあ、世界的に素晴らしい遺跡があるのにもかかわらず外国人観光客があまりいない中東。そのためバックパッカーが宿泊できる安宿にも限りがあり、かつ一か所のエリアに固まっているため、時期さえ同じであれば嫌でも出会うことになります。

ルートが同じであり、宿の情報も数も限られているので途中で追い越したり、追い越されたり。先に行きますね、追いつきました、とかいうセリフが至る所から聞こえてきていました。まるで規模の大きいオリエンテーションをしているようであれはあれで不思議な経験でした。

そういえば、そんなシリアですが、まことしやかな噂がありました。それはシリアで、イスラエル、という言葉を口に出すと秘密警察に連れていかれる、というものでした。まるで都市伝説のような話ですが、しかし当時の私たち含めそれ以外の外国人旅行者がシリアで、イスラエル、という言葉を公共の場で発しなかったことも確かです。

しかし中東旅行のある意味で、一つのハイライトであるイスラエル。しかもシリアの隣国。どうしても旅人同士の会話の中で使わざるを得ないこともあります。そんな時に私たちはまるで隠語のようにイスラエルのことを、ディズ〇ーランド、と言い換えて表現していました。誰が言い出したのかは知りませんが、言いえて妙だな、上手いこと言うな、となぜか納得してしまいました。

ダマスカスに入る前は、彼女と会えずせつない気持ちになるかもしれないため、足早にダマスカスを出てレバノンに向かおうと思っていました。しかし思わぬ出会いで気づけば3泊ほどしてしまいました。

しかし、そんなシリアには楽しみや娯楽がありません。本当昼間に世界最古の街と呼ばれる美しい街や美しいモスクを見るくらいでした。さらに既述のように中東にはアジアやヨーロッパのように街に気軽に入ることのできるレストランの類が本当にありません。

個人的には、外食の習慣があまりないのではないかと思っています。そんな中、旅行中本当に食事には困りました。そんなダマスカスで私たちの胃袋を救ってくれたのが、鳥の丸焼き、でした。私たちの間では、ぐるぐるチキン、と呼ばれていました。

ぐるぐるチキンとは、市場などのチキンを売っている店の店頭で文字通り、ぐるぐる焼かれながら回っているチキンのことです。同じく市場で野菜や果物を買って、さすがに一人で一羽丸ごとを食べるのはしんどいので同じ宿の友人と一緒にシェアしてました。

そしてもう一つ。意外にもダマスカスにお酒が飲める場所がありました。もちろん大っぴらに営業しているわけではなく、廃ビルみたいな建物の2階でひっそりと営業していました。金額的には日本で飲むのと同じくらいの金額でしたが、それでも久しぶりのビールは五臓六腑にしみわたりました。

そうしてダマスカスの時間は流れていきました。