自分の英語力の不甲斐なさを恥じたので、e-ラーニングを始めてみました

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日本人は英語が喋れない、そう言われています。一説には、アジアで北朝鮮の次に英語が話せない、なんて不名誉?な言い方をされたりしています。しかし、これは本当なのでしょうか?ちなみに私は今タイに住んでいますが、ここタイの英語普及率は日本よりも上だと言われています。・・・え?タイ人にはほとんど“英語”は通じませんけど?

さて、ここでふと思うわけです。日本人の場合、英語が話せないのではなくて、本当はある程度話せるけど、恥ずかしがって話さないだけなのではないかと。というより日本人は、完璧に話さないと英語を話してはいけない、とでも思っていそうです。

そんな日本人とは違い、ここタイで、私は英語が話せる、と自信満々にいうタイ人に限って、レスポンスは早いですが、文法も何もあったもんじゃありません。英語圏の人間でもない私が、相手が言いたいこと、言おうとしていることを推し量って会話を進める、そんなのでやっと会話が成立しています。

それでも彼らでも、タイでは、彼らの中では、英語が話せる部類に入っています。おそらく、おそらくですが、日本人なら誰でも、とは言いませんが、ほとんどの人はあれくらいの英語は話せるのではないでしょうか。そう完璧ささえ追い求めなければ。

ちなみに私はかつて(今から20年ほど前)タイのチェンマイに長期滞在していた時に、暇つぶしに近くの英語学校に通ったことがあります。当然ですが、私以外の生徒は全員タイ人でした。私が入れられたクラスはいわゆる上級クラス。当然クラス内の会話は英語。皆自信満々に英語で会話をしています。そして私が唯一の日本人という物珍しさもありガンガン話しかけられました。

その時はその勢いに押され、皆英語上手いんだなー、なんて思っていましたが、すわ英語テストとなると話は別でした。英語のテストで私が得点トップだと!?問題自体は、私、というか日本で英語教育を受けてきた人間からするとそんなに難しくない問題。ちなみに私は学生時代英語が一番嫌いで常に赤点ギリギリでした。

ん?と思ってほかの生徒の答えを見てみるともうめちゃめちゃでした。時制も文法もとりあえず詰め込んだみたいな回答でした。おいおいマジか。こんな問題日本人なら、ちょっと真面目な中学生でも解けるぞと。と言うことは・・・とよくよく彼らの英会話を聞いてみると、これまためちゃめちゃでした。

そういえばかつてタイで働いていた時のホテルの受付の女の子。普段英語でお客と会話して対応していましたが、TOEIC200点台って言っていました。聞き取りはできるけど、文法は訳がわからないんだと言っていました。

これにはもちろん日本と海外の英語教育の問題もあるのだと思います。日本ではまず文法をしっかり教え込まれます。そんなもはや洗脳のようですらあります。その教育のたまもの?で日本人は刷り込まれたように文法には詳しくなりますが、肝心の会話ができなくなります。

果たして今のこの文法が正しいのか?そう恐る恐る確認しながらでは会話なんて上達するわけありません。本当は初めに英会話の楽しさや、会話、意思疎通のとっかかりを学んだあとに、もっと深く、正確に伝えるために文法を学ばなくてはいけないのに・・・。

よくよく考えてみれば日本人だって全員が全員、会話の中で綺麗な文法で話しているわけではありません。日本人同士の会話ですら、主語は!?と怒られることすらあります。NHKのアナウンサーが正しい日本語を話せず炎上する時代。そう考えると文法の正しさや正確性を重視して躊躇する自分があほらしくなってくるのも事実です。

私はいわゆる英語がある程度話せると分類されるほうに入ると思います。いわゆるタイ人(に限らず非英語圏)の英語よりはかなりマシだとは思います。それでも時には、文法めちゃめちゃなのに、彼らのあの恥を恐れない積極的な英語(私英語話してますけど何か?的な態度)を羨ましくなることがあります。

そんなことを常々思っていたある日。フィリピン旅行に行くことになりました。ちょっと野暮用でフィリピンまで行ったのですが、フィリピンと言えば英語がほぼ公用語の国。もちろんフィリピン特有のタガログ語もあるのですが、今からタガログ語を覚えていくのはしんどい。

と言う訳で、久しぶりに能動的に英語を話さなくてはいけない、そんなばっちりなタイミングがありました。久しぶりの英語。フィリピンでは思わず会話の中でタイ語が出てきそうになりました。いかんいかんと英語脳に切り替えようとしても、上手くいきません。

こちらの言いたいことは伝えることができる。しかし相手の言っていることが分からない。完全に分からないわけではありません。しかし、途中で心が折れそうになる。というか折れてしまいました。

結果、肝心かなめの地元民とのふれあいも中途半端なものになってしまいました。とても納得のいく感じがしませんでした。はがゆい。もっと英語が話せれば、もっと異文化交流ができたのに・・・あなたの名前何?年いくつ?くらいしか聞けないなんて・・・

そうして不完全燃焼のままタイに戻ってきてしまいました・・・そして改めて思いました。せっかく海外にいる(タイだけど)のだから、この際しっかりと英語を勉強し直そうと。そういえば昔理想の40歳になるために英語の勉強をしようとも決意宣言していました記事参照。

というわけで遅まきながらいっちょ奮起してみようと、今現在進行形で英語の勉強をし直しています。しかし、独学では限界がある。しかし英語教材は巷に溢れにあふれています。玉石混交、さらには人にはそれぞれ向き不向きがあるので、どれが一番良いのかなんて一概には言えないのが事実だと思います。

そんな中で結局私が選んだのは・・・ベタ中のベタ、e-ラーニング。やっぱりベタがいいよね。って理由だけではないですが、このe-ラーニングを始めてみようと思ったきっかけは、たった一行の説明でした。

”完璧を目指さない”

英語学習はこれに尽きるとのこと。まさにこれは私が常々思っていたこと、感じていたことと全く同じことでした。そのことにまず驚きました。そして自分の考えが間違っていなかったのだと少し安心しました。

もちろんアプローチの方法が、英語をしゃべる人の思考や背景、会話に対する姿勢などの違いから入るという考え方も新しく新鮮に感じました。しかし、これだ!やってみよう!そう思った一番かつ最大かつ唯一の決め手は、何より完璧を目指さない私の信念と同じだということでした。

日本人にはすでに英語の下地はできています。あとは花を開かせるだけ。一歩踏み出すだけ。それには何らかのきっかけが必要です。それならばこれがその、きっかけ、でもいいではないかと何となく思ってしまいました。

そうして今も毎日かかさず?英語の勉強をしています。


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