大人になってからの勉強方法
大人になると生活に追われ勉強をする時間がなくなってきます。また仮に勉強時間を作れたとしても自分のプライベートの時間を犠牲にするか、仕事の合間にやり、仕事の時間を犠牲にするかしかなくなります。どちらにせよ勉強をするモチベーションを高く保つのは難しいです。しかし私は過去に、勉強する時間とお金の両方を手にすることができていました。
転職を経て不動産業界へ転身
私は今から数年前、当時働いていたマッサージ業界とは全く違う、不動産業界への転職を考えていました(色々と思うところがあり)。しかし不動産業界は全く初めての業界であり、また不動産会社で働くためには宅地建物取引主任者(現:宅地建物取引士)の資格が必須でした。
そのため急きょ資格試験の勉強時間の確保が必要になりました。しかし勉強すること自体大学生時代ぶりで久しぶりのこと。しかも、自主的に、かつ目的をもって勉強をする、となると大学受験以来となります。
ただ一番の問題は、勉強をするのが久しぶり、と言うことではなく、資格試験の勉強をしながら転職活動が上手くできるのか、という心配でした。また、勉強のために仕事を一切しない、というのは精神的にも肉体的にも、体面的にも、そして金銭的にもしんどいということです。
葬儀会社の宿直業務
そういうわけで勉強時間とお金の両方を確保できる、そんな都合の良い仕事がないかと探していたわけですが、そんな中見つけたのが 葬儀会社の宿直 の仕事。
ちなみに宿直とは、その施設に泊まり込みで夜の番をすることなのですが、一般的には、ほとんど労働する必要がありません。法律的にそう決められています。そこにいるだけ、存在すること、が基本的な仕事になります。その仕事を期間限定ではじめることにしました。
詳細な勤務内容としては、夕方に施設に行って、朝まで施設にいる、それだけとなります。基本的には社員が残っている間は宿直室でのんびり過ごし、社員が全員帰ったら施錠して寝るだけ。ただそれだけの仕事でした。
宿直の中には、あまりに暇すぎて社員の事務作業を手伝っている人もいましたが、私の場合は施設に着いた瞬間にテキストを開き、ずっと勉強をしていました。
資格試験の勉強
私は読書をする時に、複数の本を同時に読む、という癖があるのですが、この当時の資格試験も読書と同じく複数の資格を同時進行で勉強していました。宅地建物取引主任者、に飽きると、ファイナンシャルプランナー、ファイナンシャルプランナーに飽きると、証券外務員、というように。
全ての資格が、資産や金融といったお金という大きいカテゴリーが一緒だった、ということもあったので以外にも勉強はスムーズに進みました。また最近はyoutubeなどの動画サイトで資格の講義をやっていたりするので、それをスマホに落として通勤時や移動時に聞いていたりもしていました。そして上記の資格試験日がほとんど8月以降に固まっていたので、その時期はほぼ毎月のように何かの資格試験を受けていました。
勉強の結果
勉強時間の確保ができて、かつ同時勉強法が自分に合っていたのか、それとも努力の成果なのか、目標としていた宅地建物取引主任者資格以外にも、ファイナンシャルプランナー2、3級、貸金業務取扱主任者、証券外務員、結果として、受験したすべての資格試験に合格することができました。
各資格の試験日がちょうど一か月ごとにやってくるという、バタバタな状態で大忙しではありましたが毎月のようにテストがあり、そして毎月のように合格発表がありました。今思えば、あんなにも必死に勉強したことは人生初めてくらいだと思います。
・・・まあすべてそんなに難しくない資格ということもあるのですが、一応履歴書に記入できる、資格をほぼ同時期に合格し、取得できたことは今でも嬉しく思います。私としては、給料をもらいながら勉強ができる、という精神的な余裕が良い方向へ転がったのではないかと思っています。
ちなみに同じ宿直の中には、私と同じように勉強時間を確保するために、働いている人が2人ほどいました。一人は弁理士、もう一人は税理士でした。私が受けた資格とは比べ物にならないくらい難しい資格ですが、やはり皆考えることは一緒なのだなと思いました。
もし同じような境遇の方で興味のある方は働いてみてはいかがでしょうか?