実はホワイト企業!?葬儀会館の宿直は超楽な仕事

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私は今から10年ほど前某葬儀会館の宿直として働いていたことがあります。それは後に心身ともに酷い目にあい日本脱出を決意するきっかけとなった、ブラック不動産会社に入る少し前のことでした。葬儀会館の宿直の仕事は、働いてお金を稼ぎながらも資格試験の勉強時間を確保ができる一石二鳥の仕事でした。

葬儀会館の宿直業務とは

勤務内容は、夕方に施設に行って、朝まで施設にいるだけとなります。基本的には社員が仕事で残っている間は宿直室でのんびり過ごし、社員が全員帰ったら施錠して寝るだけ。ただそれだけの仕事でした。宿直の中には、あまりに暇すぎて社員の事務作業を手伝っている人もいましたが、私の場合は施設に着いた瞬間にテキストを開きずっと勉強をしていました。

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具体的に言うと、夕方施設に出社して、今会館にどこの家の家族が、何号室に入っているかを確認し本部に報告。その後はずっと待機になります。その後新しくご遺体が搬送されてくることがあるので、連絡が入り次第部屋の準備をします。

準備の内容は、エアコンをつける、ポットにお湯を入れる、電気をつける、などの準備をするなどになります。まあこの作業自体は2~3分で終わります。ちなみに面倒なのはこの電話が深夜にもかかってくることがあることです。その場合は寝ているところをたたき起こされることになります。ただあまり頻繁にあることではありませんでした。個人的な主観ですが1週間に1度くらいの割合でした。

また宿直業務は、基本的には仕事をしなくても良いのですが、あまりに暇すぎて社員の手伝いをしたり、どうしても人手が足りない時にお願いされる、なんてことがあるのでその時には、私は気分転換もかねて手伝っていました。

ちなみに宿直同士は基本会うことはありませんがたまにミーティングなどがあり、そこで会うことがあるくらいです。基本的に高齢者が多いです。はっきりと確認したことがあるわけではないのですが、おそらく50から70歳くらいがほとんどでした。おそらく20代30代は私を含め3人くらいだったと思います。一人は弁理士、もう一人は税理士、私同様期間限定で勉強のために働いていました。

メリット・デメリット

メリットとしては・・・

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少ないながらボーナスも出ていた。

厚生年金にも加入できる。

交通費が満額でる。

残業がない。

健康診断を受けさせてもらえる

助六が結構な頻度で差し入れとして出る。

会館によるがテレビがある。

などになります。こう書くとまるっきりホワイト企業です。

しかしもちろんデメリットもあり・・・

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移送されてくるご遺体を運ぶのを手伝いを頼まれることがある。

その際にご遺体に触ることがある。

会館の中でご遺体と二人きり?で過ごすことになることもある。

会館によっては冷凍室があり、そこに冷凍遺体?が保管されている。

その横に宿直室があったりする。

と基本的にご遺体と一緒というのがデメリットと言うか、

気にする人は気になるポイントかなあと思います。

また個人的には、どこの会館に宿直に行くのか当日知らされる。

そのため枕が変わると寝れない人にはきつい。

と言うのがデメリットだと思います。

結局、宿直と言う仕事は、霊とかを気にする人にはつらい仕事かもしれません。逆に言うと私のように全く気にしない人には楽な仕事でした。まさに天国のようでした。しかし大ヒットした映画 ”おくりびと” の中の描写でもありましたが、葬祭業に対する根強い偏見や忌避が未だに強くあるようです。

そのため自分だけでなく周囲の人の反発もあるかもしれません。その証拠と言うか面接の時にも面接官に、両親とか親族は理解ある?、と心配そうに尋ねられました。また霊感のある人なんかもきついのかもしれません。自分はまったくそういうのがなかったので気にしませんでしたが。

以上葬儀会館の宿直業務について私の体験談を語ってきました。興味のある方は、一度宿直業務を経験してみてはいかがでしょう?



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