ヨーロッパ横断旅行記 本編4

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荷物の半分を友人に運んでもらいつつ、友人が押さえてくれていた部屋のあるホテルへ向かいました。しかし友人に案内されたのは・・・いわゆる日本人宿というところでした。日本人宿かー・・・私はこの時おそらく人生で初めてがっつりとした日本人宿に泊まることになりました。

もちろんバンコクやプノンペンなどで日本人が多く住むゲストハウスに泊まったことはあります。しかしそれでも半分以上は他の国の旅人が泊まっていました。しかし今回案内されたイスタンブールのゲストハウスは全員日本人でした。まさにザ・日本人宿でした。これが日本人宿か・・・せっかくの海外なのに宿にいるのは日本人だけか。

なぜ海外に来て、全員日本人なんだ。日本人とだけつるむのだ・・・もちろんそういった同国人だけが集まる宿は別に日本人宿に限ったことではありません。アメリカ人だろうが、ドイツ人だろうが、中国人だろうが、韓国人だろうが・・・世界中そこかしこに同じ国の人だけが住む宿というものがあります。

しかし、その雰囲気、その暗黙のルール、その空気。ある意味カルチャーショック?を受けました。ここで受けたショックがゆくゆく私の日本人宿感を作ったのかもしれません。日本人宿だけは今後泊まるまいと。当時の私は生粋のバックパッカー原理主義者。当時の思想はそれはそれで黒歴史ですが、それでも当時海外放浪に”道”的な何かを追い求めていた自分からするとこれはきつい。

だって、せっかく海外にいるのに、イスタンブールにいるのに、よーし、今日はカレーパーティーだ!とか何とか言って盛り上がっているわけですよ。まあそれが一日だけならばいいです。しかし見る限り毎日そんなことをやっているようでした。ある日はカレー、ある日は餃子、ある日は・・・と。ひょっとしたら毎日そうやって同じ国の人同士でつるんでるんじゃないのかと。

その後の話になりますが、エジプト、スペイン、アルゼンチン、ブラジルなどなどの有名日本人宿に泊まったことがあるという旅人と話をする機会が何度となくありました。話を聞いてみると私の懸念通り日本人宿に泊まるとせっかく海外にいるのにずっと日本人と過ごし、食事もみなで作った日本食。漫画やビデオなどが宿に大量にあることもあり、外に出るのは買い出しのみ、といった毎日が数週間から数か月続くこともあるとのことでした。

・・・じゃあもう日本にいとけよ。


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