海外移住日記第116話 ミッションインポッシブルな部屋探し

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私は前述のサービスアパートYを内見してから、はと思い出しました。そうだ私は今回の引っ越しを機に、自分の生活の質、QOL、を上げようと思っていたんだということを。安いところばかり探していているうちに家賃のことばかり気になってしまい、本来の目的を失念するところでした。

そしてもう一つ思ったことがあります。それは、やっぱりバスタブのある部屋っていいよね。ということ。しかし、日本と違い基本的にタイのアパートには日本のようなバスタブなんてありません(寝そべらないと入れない底の薄いバスタブがあるところはあるけど)。基本的にタイ人はバスタブなんて使いません(日本人が使うようなお湯を張ってそこに入る用途では)。

きちんとしたバスタブがある物件といえば、ホテル、サービスアパート、外国人が多く滞在するアパートになります。しかし、そんな物件は必然的に家賃が高くなります。そしてそんなところは初めから諦めて調べることさえしませんでした。何度も言いますが、いつもであれば、家賃は下げたいけれどバスタブは欲しい、そうアンビバレンツな感情にさいなまれて、結局面倒くさくなって新居探しを諦めるのですが、今回は意気込みが違います。

その後は、多少家賃が上がってもバスタブのある、できればメイドサービスのあるサービスアパートも視野に入れて物件を探してみようと思いつきました。しかし、案の定そんな都合の良い物件はなかなかあるものではありません。アパート等の物件数の分母の大きいバンコクであればいくらでも見つかるのかもしれませんが、規模の小さいシラチャではなおさら難しい話でした。

しかし、そんなミッションインポッシブルな任務の中、バスタブありの物件を複数見つけることができました。その一つがシティホテルの裏、ガオキロの手前にあるアパートでした。アパート探しをしながらシラチャの町をふらふらと歩いている時にひょんなことから偶然見つけたのがそのアパート。

しかしタイ語で、アパート、部屋貸します、の広告こそ出ていますが一見アパートには見えませんでした。外観は日本で言うとニコイチ物件(実際は二個どころか10個以上百メートルくらいつながっているけど)の一角となります。その上にひっそりと隠れるようにあるアパートでした。

通常のアパートだとまずエントランスがあってそこにオフィスがあると思うのですが、そこはいきなり頑丈な鉄格子付きの門があるのみ。チャイムなどもなし。どうやってコンタクトを手取ればいいんだ・・・まるで一見さんお断りのお店。またはVIP専用のお店のようでした。

隠れ家みたいだな・・・隠れ家・・・そそる。いや、たぎる!というわけで是が非でも中が見たい、そう思いコンタクトを取るべく周辺をうろうろと探し回っていると建物の目の前にオフィスらしきあることに気が付きました。早速話を聞くために私はオフィスの扉を開きました。


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