・・・・友人はまるで私の10年前を見ているようでした。はじめこそ、そんなやり方ではだめですよ。もっと初めのプランを完遂しないと。一喜一憂してポジション閉じたり開いたりしたら、結果損ですよ。なんて私も完全素人なのでえらそうなことは何も言えませんが、トレーダーの先生に教わったあくまで一般論、どのFXの教材に載っているようなことを友人に伝えても、全く右から左でした。
おいおい。一体どの口が10億稼ぐっているんだ。しかし、そんな彼でも一応友人なので、私もFXの本で一番参考になる、というか絶対に読んだ方が良いと思う、立花義正の良著”あなたも株のプロになれる”を紹介しておきました。まずこの本を読め。最低10回は嫁。
しかし、奴はそんな私の完全な好意をも踏みにじりました。というか投資の話になるとき彼はいつも酔っぱらっているので、ただ単に覚えていない、もしくは純粋に年齢のせいで記憶力が弱くなっているだけなのかもしれませんが、いつまで経っても読もうとも、というか買おうともしませんでした。
ちなみにそんな友人が上述の”あなたも株のプロになれる”を手にしたのは、私が口酸っぱく言った10回目の時のこと。というか私の目の前でアマゾンで注文させました。そして日本からタイまで送ってもらうことになりました。やれやれやっとか。
これでやっと私が何度も説明した、投資の波乗りや、上げ相場は下げで稼ぐ、下げ相場は上げで稼ぐ、本玉捨て玉、利食いの新規売り新規買い、などんどなどの意味を何度も何度も説明しなくて済む・・・そう思っていた私がバカでした。
そういえば彼は直感で動き、努力や勉強を嫌うタイプ。結局数週間後に彼と会ったとき、この本難しいわー。寝てまうわー。そういわれてしまいました。いやいやいや。この本が読んで理解できないなら何読んでもダメだわ。投資なめんなよ。いや私も素人ですけど。
ちなみにそんな友人は今タイ株とロシア株に手をだしています。そして飲みの席で、数百円～数千円の利益が乗った、と一喜一憂しています。その調子で10億稼ぐなんて来世になっても無理ですよ、そう言いそうになりましたが、そういえばこの目の前にいる人は自分の友人だということを思い出し、ぐっと飲みこみ、笑顔で、良かったですねー、と言うことにしています。