ヨーロッパ横断旅行記26 本編

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翌日。私たちは早速Uさんの泊まっている宿へ引っ越しをすることにしました。案内された部屋は4人部屋で、私たち3人しか利用者がいませんでした。まるで私たち専用の部屋ではないか。これは都合がいい。荷解きを終え、皆で軽く食事をした後、各自各々自由行動で観光をしようということになりました。

確かに友人と一緒に海外の観光地を巡るのも楽しいとは思います。それはそれで否定はしませんが、やはり一人旅の醍醐味は何といっても、自由に、好きな時に、好きなところに、誰に気兼ねなく行けるという、気楽さだと思います。そんなわけで誰からともなく別行動する流れとなりました。

昨日同様夕食だけは一緒に取りましょうと約束をしてそれぞれ思い思いの場所へ向かうことにしました。しかし、いくらプラハが世界的な観光地だとはいえ、いち外国人の、しかも限られた短い時間の中で観光する旅行者が行くところなんて限られてきます。そんなわけで特にあてもなく街歩きをしている最中に朝別れたばかりのUさんと早速街角でばったりと出くわしました。

何かイスタンブールでも同じようなことがあったな・・・まるでデジャブでした。別に嫌いあって別行動をしていたわけではないので、出会ってしまえばそれじゃあ一緒に観光でもしますかとなりました。そして、お互い歩き疲れていたということもあり、川沿いにあるこじゃれたカフェに入ることにしました。

ちなみに私がチェコと聞いて思い出すのは、中世の雰囲気を色濃く残す街並み、美しいプラハ城、錬金術師通り、世界遺産カレル橋、と色々あります。しかし、一番は何かといわれると・・・ビールでした。特に黒ビール。チェコ=ビール、とは意外と思われるかもしれませんが、特に黒ビールの美味しさはびっくりするほどでした。それはどこの国で飲んだビールとも違う味でした。何ですかそのフルーティさは。まるでフルーツのカクテルのような味でした。

それを気の合う友人と共に、陽の高い時間から、そして目の前にはヴルタヴァ川、さらにプラハ城を望みながら飲むその時間はとても贅沢で格別なものでした。バカンスしてるわー。人生エンジョイしてるわーと大学生ながら思ってしまいました。また、黒ビールのそのあまりにのど越しの良さから、二人して昼間からがぶ飲みしてしまい、夕方Mさんを加えて夕食に行くころにはすでに出来上がってしまっていました。


新しいチェコ・古いチェコ 愛しのプラハへ (旅のヒントBOOK)