スペインに到着早々荷物がアムステルダムに飛んでいくという最悪のスタートを切った私ですが、何とか寝床を確保し、ほっと一息ついていました。すると宿のオーナーからマドリードに滞在するならこれは守った方がいい、みたいな覚書を見せられました。それは何かというと・・・
・大金を持って出歩かない
・基本財布を持ち歩かない
・時計をしない
・カメラを持って歩かない
・夜遅く出歩かない
・暗い道は歩かない
・人通りのある大通り以外歩かない(小道を歩かない)
他にもあったような気がしますが、大体はこんな感じのことを言われました。いやいやどこの暗黒街だよ・・・と一笑に付しそうになりましたが、笑い事じゃなくてこれガチだから、と窘められてしまいました。えースペインそんな治安悪いの!?と驚きましたが、観光客(特にアジア人)が襲われるのは日常茶飯事のようです。しかも白昼堂々と。
ちなみに私が当時スペインにいた時に悪名を轟かせていたのが、首絞め強盗と段ボール強盗、でした。首絞め強盗とは、名前の通り、首を絞めて落として(最悪殺して)強盗をするという荒っぽいもの。段ボール強盗とは、複数の段ボールを持った強盗が四方から囲み、そのまま裏路地まで連れていき金品を奪うというもの。
・・・いやいやマジかよ。北斗の拳の世界?世紀末かよ、ここは。しかし、マドリードの治安が悪いのはマジでした。後日私は、白昼堂々にアジア系と思われる若い女性が強盗に襲われた後の場面(襲われてケガして泣いている場面)を目撃したこともあります。ちなみにそういう私自身もこの後、マドリードで襲われかけることになるわけですが・・・記事参照。
正直スペイン?マドリード?の治安悪さには正直びっくりしました。単に私が気が付いていなかっただけなのかもしれませんが、スペインに到達するまでのヨーロッパ各国は、そこまで治安が悪いという感じは全くありませんでした(ルーマニアはなんか雰囲気が悪かったですが実害なし)
そして、雰囲気も悪くなかった(ユーゴスラビアは状況が状況だけにピリついていたけれど)ので、スペインの異常な治安の悪さに驚いたものでした。スペインに来るまでアジアを含めて10カ国以上旅してきましたが、ここまで緊張感を持った国は初めてのことでした。