海外移住日記第129話 タイ人にジャイエン(落ち着いて)と言われると腹が立つ

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タイで引っ越しをする時の最大の問題。それは何と言ってもデポジットの返還だと思います。毎回面倒この上ないのですが、今回も参りました。こちらが冷静に対応しようと努めてみても、何しろ相手はポンコツ。通常ならば笑って、こちらが我慢すればいい、と流せるのですがお金が絡むと話は別です。ついイライラしてしまいそうになります。

ちなみにこんな時にタイ人から言われて腹が立つのが、ジャイ・イェン:ใจเย็นๆ(冷静に)、という言葉です。これはもう先に言ったもん勝ち。言われたほうが負け。みたいなところがあります。待て待て!誰がイライラさせてくれとるんだ、と思わず言い返したくなります。お前のせいでこっちは迷惑をこうむっているのに、ジャイイェン:ใจเย็นๆ(冷静に、落ち着いて)、とは何事かと。

これはタイに住んで、タイ人と付き合って、一度は経験するタイ人にむかつくあるあるかと思います。まあ、そんなわけで多少のイライラこそありましたが、想像した最悪を超えることはありませんでした。何とか根気よくこちらの意図を伝え、支払い方法や時期、受け取り時期などのすり合わせをしていきました。

あと途中、絶対にこいつ忘れるな、と思ったので、メモを取るようお願いしました。これもタイでのあるあるです。自信満々にこちらの話を理解した、と言いますが、タイ人は大概忘れています。ひどい時は、こちらがタイ人が忘れることを見越してあらかじめメモを用意して、それをもって説明したとて、そのメモをなくす、という奴すらいます。

そんなのタイ人だけじゃなくて日本人にだっているじゃない、という言葉が聞こえてきそうですが、それは確かにそうです。しかし、その率はタイ人のほうが圧倒的に多いです。当たり前のことなんですが、しっかりとこちらの言ったことを覚えているタイ人に出会うと感動すらするレベルです。

こんな時はどうするか?色々な方法があるかと思いますが、私は相手のタイ人がメモしている姿を写真に撮るようにしています(顔は極力移さず手元とメモの部分)。そうするとさすがのタイ人ももう一段階上のレベルで仕事をしてくれます。単に私のことを面倒なヤツと思うだけかもしれませんが、必要な自衛手段かと思います。まあ、そんなこともありましたが、無事退去の意思を伝えることに成功し、引っ越しをする準備がやっとスタートしました。