過労死するまでどうして仕事を辞めないのか?

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過労死とは?

なぜ日本人は死ぬまで働くのか?そんな素朴な疑問があります。世界に輸出された様々な日本語の中には、KAROSHI、という、ありがたくない言葉があるくらいです。海外から見たら日本人とは、会社を辞めるくらいなら死を選ぶ、現代を生きる侍に見えているのかもしれません。過労死にはざっくり2つのパターンがあります。

体力の限界による過労死

これは有名なラクダと馬の例えに似ています。馬は、少しずつ疲れて行くので死ぬ時が分かります。それに比べてラクダは、死ぬ間際まで疲れを見せずに歩き続け、突然死にます。

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私たちも頑張ってるいる間は気力なのか責任感なのか意外とやれてしまいます。しかし残業やパワハラが連日続くと次第におかしくなり始める。そして、寝たまま起きてこないと思ったら死んでいた、そんなことが起きてしまいます。まるで電池が切れるように死んでしまうのです。

精神の限界による自殺とは

始めは、会社に行きたくないな、とか、会社が潰れないかな、とか。それがどんどんエスカレートしていくと働き続けるか死ぬかとしか思えなくなってしまいます。これが限界に達すると、いっそのこと苦しまずに死ねないかな、と思い、そして、もうここにいたくない、消え去りたい、そう思ってしまいます。いや、死にたい、と言うよりも、もう消えたい、とつい行動を起こしてしまったりします。

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なぜ死ぬまで働いてしまうのか?

それにはまず仕事に対するイメージがあると思います。特に転職や退職に対するイメージが、日本では過剰に悪すぎるという点があげられるのだと思われます。そのイメージとは、人生の終わり、レールから外れた、失敗した人生、などなど。

家庭や、学校や、本やテレビ、映画の中の台詞などでも日常的にそのような言葉を耳にする機会が多いかと思います。とかく日本人は仕事を美化したがるきらいがあります。これはこれで美徳だとは思うのですが、行き過ぎているのが問題になっています。

また無職になると、社会に迷惑をかける他人に迷惑がかかる、など周囲に対する過度な配慮もあったりします。そして、転職してもいい仕事がないのではどこにも雇ってもらえないのでは、など現状を変えることへの恐怖、自分の未来に対する漠然とした恐怖もあります。

それではどうすればいいか?

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過労死するまで働く人の特徴には周囲の人に上手く自分の状況を伝えられず、一人で勝手に思い詰めてしまう人が多い。こんな時自分で解決するのは難しい。どうしても家族や親しい友人の助けが必要になります。そして本人も勇気を持つことが大事になります。辞めるのもまた勇気です。

いきなり辞めるのがハードル高いと感じ気が重いのなら、ちょっと仮病を使って会社をズル休みしてみればいいと思います。不思議なことにこの仮病のズル休み、1日だと怒られても、1週間続けると何故か心配して貰えるようになります。これは今のご時世会社側の立場としても死なれて問題になるくらいなら、いっそのこと辞めてもらったほうが助かる、と思っているからかもしれません。

そして何より一番大事なことは過労死するまで働く人よりも、過労死する前に仕事を辞める人の方が数百倍はいるということです。つまり自分を殺してしまう会社を辞めることは、特別なことでもなんでもなく皆がやってる当たり前のことだということです。そういう事実を理解するべきだと思います。


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