ヨーロッパ横断旅行記42 スペインのトマト投げ祭りの後

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私たちはトマト投げ祭りで知り合ったエレナの別宅に行くことにしました。彼女の家は駅から徒歩10分ほどにあるマンションの一室でした。確か3LDKくらいの広さだったと思います。ちなみにお父さんはいませんでした。言葉にするとぐっと色気が出てくるシチュエーションですが、それよりなにより私たちは頭からつま先まで全身トマトだらけ。はやくシャワーを浴びたい、その一心でした。

しかし、さすがに我先にというわけにもいかず、先に彼女たちにシャワーを譲り、私は家の家具にトマトをつけないようにひたすら注意して、シャワー室が空くのをまっていました。そしてしばらくして出てきた彼女たちから衝撃な一言が・・・お湯出ないよ。何でだよ。

何やらよく理由はよく分かりませんが、温水器が故障しているとのこと。まあ季節は夏のヨーロッパ。そしてここはスペイン。水シャワーでも大丈夫。そう思いましたが、時刻も夕方に差し掛かり、かつ日本やタイの夏とは違い、からっとしている暑さのスペイン。日陰に入れば涼しさすら感じるスペインでは水シャワーはちときつかったです。

しかし、そんな贅沢なんて言っていられません。こっちは全身トマトまみれ。シャワーを浴びられるだけでも大感謝です。しかも、着替えまで用意してくれている。というか今更ですが、きちんと自分で用意しておけよと反省しました。そんな冷っとするシャワーを浴び、外に出てみると、エレナのお父さんが帰ってきていました。

初対面がシャワーから出てくるところなんてシチュエーションが違えば、いきなり殴られていてもおかしくないのでしょうが、そこはきちんとエレナが説明してくれていました。また同じくトマトまみれのもう一人の女の子もいたので、特に大ごとにはなりませんでした。

慌てて挨拶をして、着替えを借りていることの謝意を伝えました。エレナのお父さんは笑って、それは大変だったね、と返してくれました。そして、汚れた洋服を洗濯しなさい。その服はそのままあげるよ。今日は泊っていくといい、そう言ってくれました。いや、しかし、そこまでお世話になるわけには・・・なんて言ってみたものの正直めちゃめちゃありがたいお言葉でした。

というかよくよく考えたら今借りている服をどうしたらよいのか、一旦マドリードに帰って洗濯して郵送で送り返すのか?などと考えていたので、本当にありがたい提案でした。ちなみにもう一人の女の子はシャワーだけ浴びて帰るとのことでした。もちろんお父さんは彼女にも泊って行ったらいいよと提案していたのですが、帰るとのことでした。何やら用事があるとのことでした。



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