ヨーロッパ横断旅行記44 スペインのトマト投げ祭りの後・・・

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今から考えてみると、バックパッカーをやっていた頃、特に大学生時代には、こういった女性との出会いや不思議な経験が毎回あったような気がします。それは日本で普通に暮らしているとなかなか経験できません。やはりあれは、海外放浪、国境超え、横断縦断、みたいな海外での非日常な時間だからこその出会いや経験なのだと思います。

ちなみに今のように例え、海外に住んでいてもそれが長期滞在となると、ただ海外に住んでいるだけで、それが当たり前の一日となり、そんなドラマみたいな出会いは降って降りてきません。いや、ただ自分がおっさんになったので、そんな機会がなくなっただけなのかもしれませんが・・・

さて、彼女といい感じで波打ち際を歩き、砂浜で過ごすこと小一時間。お父さんとの約束の時間がやってきました。当時の私は今と違い?まだまだウブ。散々世話になっていたエレナをどうしようとかまったく念頭にありませんでした。ただただ、良い人たちに出会えたなー、なんて思っていただけでした。

そろそろ時間だから行こうか。そうして、お父さんと合流するため砂浜を後にしました。約束の場所にお父さんは既におり、そのまま近くにあるというおすすめとのレストランへ向かうことにしました。そこはシーフードレストランでした。ちなみに私はこの後何やかんやあってスペインを出たり入ったりして2週間近く滞在することになります。

私は日本でスペイン料理など食べたことがありませんでしたが(パエリアなる存在は知っていたけど)、この2週間でスペイン料理は大好きになっていました。今まで旅した何十カ国の中でもタイ、チェコに並び、そしてアルゼンチンを凌駕しています。まあ、あくまで個人的にですが。

そして、このお父さんに連れてきたもらったレストランも一人旅をしていたら、多分入らなかった、入れなかったようなところで、素晴らしいバレンシアの海の幸を堪能しました。そしてさも当然のようにお父さんが会計を持ってくれました。ありがたや。ありがたや。

まあ当時の私は貧乏バックパッカー、様相も浮浪者と大して変わらなかったと思うので、恵み?施し?みたいな感覚なのかもしれません。つくづく当時の汚い私を受け入れてくれたお父さんには感謝で一杯です。


A20 地球の歩き方 スペイン 2018~2019