エレナとエレナ父との食事は、ヨーロッパ旅行中久しぶりに味わったまともな食事でした。そしてその後寄り道することなくまっすぐに家まで帰宅しました。その後リビングにてしばらく歓談。何を話したかは覚えていませんが、まったりとした穏やかで楽しい時間だったことは覚えています。そして、各位寝る準備を始めました。しかし、夏とは言え、ヨーロッパは乾燥しているせいか、夜になると涼しくなります。
そんな中の水のシャワーはかなりつらいものがありましたが、贅沢を言える立場ではありませんでした。ちなみに私は明日朝一のバスでマドリードへ戻るつもりでした。というわけで名残は惜しいですが、早めに就寝にすることにしました。荷造り、と言ってもほぼ何も持っていない状況だったのですが、を終えて、そろそろ寝ようかというころ部屋がノックされました。ドアを開けるとそこにはエレナがいました。
・・・明日何時に出るの?
>7時くらいかな
そうかー。ごめん私寝てるかも。
>あー笑。気にしなくていいから
じゃあ、これでバイバイかもしれないね。
>・・・あー、そうか。色々ありがとうね。
うん
>・・・メールアドレス教えて。また連絡するから。
みたいな会話がありました。文章にすると艶っぽい雰囲気に見えるのですが、実際はそんなことはなく、本当仲の良い(今日の朝会ったばかりだけど)友達との別れといった感じでした。しかし、おそらくお父さんにもこの一連の会話の一部は聞こえていたと思いますが、一体どういう心境だったのでしょうか?まあ、そんな感じでエレナとはお別れして就寝しました。そして翌朝。
私は朝の6時過ぎには起きていました。そして、エレナとお父さんを起こさないよう音をたてないように静かに準備をして部屋を出ました。そして・・・感謝の置手紙をリビングのテーブルに残し、家を出ました。置手紙。こんなキザなことができるのが海外放浪という環境とテンションなのかもしれません。
どんな内容の手紙を書いたのか・・・全く覚えていませんが、おそらくかなり恥ずかしいことを書いたのだと思います。お願いだから捨てていてくれ。家からバスターミナルが近かったということもあり、7時半には到着。しかし、バスの出発時間は8時半。1時間ほど時間があったので、銀行へ向かい、お金を両替することにしました。そして、バスターミナル付近のカフェで朝食を取り、バス出発までの時間を過ごすことにしました。