ヨーロッパ横断旅行記46 マドリードで一人きりの夜

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バレンシアからのバスに乗ること5時間ほどでマドリードに到着しました。そういえばマドリードのバス停に荷物を預けてありました。とりあえず預けておいた荷物を無事に受け取ることができたのでほっとしました。時間はお昼過ぎでした。知っている人もいるかと思いますが、スペインにはシエスタという制度?習慣があります。

シエスタ(西: siesta)は、昼休憩(13:00~16:00が目安)を指す言葉である。本来、siesta という言葉は、ラテン語の hora sexta(第六時)における sexta を由来とする。すなわち日の出を基準として「第6時」(日の出から6時間後)、つまり、おおよそ正午辺りの時間帯の意味である。ポルトガル語では、同語源の語で sesta(セスタ)と呼ばれる。siesta は単なる昼寝を意味するものではなく、長い昼休みに何をしてもよいということである。つまり、起きていてもsiesta である。

引用:wiki

まあ、簡単に言うとお昼寝の時間になります・・・いや、本当に。過労死するまで働いている日本人からするとふざけるなよ!となりそうですが、ここスペインでは、冗談でもなんでもなくリアルに店とか閉まります。子供か!と思うのですが、怒ったところで仕方がありません。問題なのは、その時間店が閉まり、街中には人気がなくなるということです。

当時?今でも?スペインは超絶治安が悪く、人気がない時間帯、人気のないエリア、例えそれが大通りでも歩くのは注意が必要となります。そのためシエスタの時間帯は外を出歩かないように、と冗談でもなんでもなく最初に宿泊した宿の主人に言われました。※あくまで20年前の時の話。現在は治安が向上しているのか、それとも移民が増えてより悪化しているのか、よく分かりません。

しかし、まあその時間にマドリードに着いてしまったものは仕方がありません。そのため逃げるように、何かに追われるように、走って急いですぐさま新しい宿を探す必要がありました。新しい宿は、トマト投げ祭りに参加する前にも滞在していたSOLの近くパルマという宿をとることにしていました。

宿に着き、チャイムを押して聞いてみると・・・幸運にも部屋が一部屋空いているとのことだったので、即決することにしました。金額も2000ペソと安い部屋が空いていました。部屋を見てみても特に不満などない、なかなか良いところでした。とりあえずほっと一息つけました。

その後は、たまりにたまっていた洗濯物を取り出し、一斉に洗うことにしました。しばらく部屋でまったり休憩した後、16時ころに外に出て軽く朝飯兼昼飯を食べに行きました。その後、水やリンゴなどの果物を買い、メールのチェックをして一旦部屋に戻ることにしました。

部屋でひと眠りした後、再び21時くらいに再び外に出て夕飯を食べた後、マヨール広場に行き、何をするでもなくひたすらボーっと周囲を眺めていました。しかし、何もすることがありませんでした。基本的に私は、一人でいることも、一人旅をすることも慣れています。というか一人でいることのほうが好きなのですが、ここ数日、というか昨日色々ありすぎました。

そして出会う人が皆良い人過ぎました。そんな善な気持ちや好意に当てられたことで、急に一人になったようで心さみしくなってしまったのかもしれません・・・帰るか。このままマヨール広場で楽しむカップルや家族連れを見続けても悲しくなるだけなので、独り身の私はとっとと部屋に戻ることにしました。


A20 地球の歩き方 スペイン 2018~2019