海外移住日記 第10話

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私がブラック企業をやめた本当の理由

海外移住日記第10話 ブラック企業編

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私が勤めていた会社の実情は今考えてみてもひどいものでした。いわるゆブラック企業のテンプレと呼ばれるものは全てあったと思います。

有休がない。というより休みがない。残業月100時間超え。でも残業代はつかない。休日出勤はあたりまえ。でも代休はない。なんの通告もなく給料がカットされる。給料が3か月遅れることは当たり前。最長3か月給料が1円も支払われなかった。経費は自分たちが立て替えている。その支払いも数か月遅れる。賞与なし、昇給なし、退職金なし。日常的なパワハラ・モラハラ・アルハラ。自主退職を強要される。

などなど数え上げれば枚挙に暇がありません。・・・こう列挙してみると壮観と言うか何と言うか最低な会社ですね。しかし私が会社を辞める決心をしたのは、上記のようなことが主な理由ではありませんでした。もちろん不満は大いにありましたが。

一番の理由、それは 社長に対する不信感 でした。社長の他者への接し方はひどいものでした。他者と書いたのは、我々社員だけでなく下請け会社や提携会社への態度も含めてのことです。また同僚の仕事でのミスが発覚した時、全社員(と言っても7人ですが)を集め、その前で泣くまで説教+罵詈雑言を浴びせ倒して精神的に追いこみ、平然と目の前で、お前が前から嫌いだった、と言い放ったこともありました。

その時の社長のにやにやした顔が未だに忘れられません。下請けや提携会社の態度が気に食わないという理由で相手には何も説明せず、突然、電話・メールを着信拒否にする、なんてことは日常茶飯事でありました。社長のこんなサイコパスな性格のせいで提携リフォーム会社が、ころころ変わり、結局しわ寄せを食らうのは常に現場の私達でした。

結局私のいた3年強の間に4人を辞めさせています。全社員7~8人の零細企業でです。しかも辞めさせ方は解雇ではなく全て強制的に自主退職にさせられていました。私はそこで社長の肚の底を見た気がしました。なんて小さい男だと。そしてこのままだと次は私が同じ目に合うかもしれない。私も彼らの様に壊されてしまうのではないか、そう考えると今まで信用していた社長が急に胡散臭いおじさんに見え始め、大事なものだと思っていた会社が急にくだらないものに見え始めました。

何でこんな会社に自分の人生を捧げなくてはいけないんだ、何でこんなおっさん(社長)に従わなくてはいけないんだ、そうどんどん感じ始め、思考が理性が正常に戻り始めました。そうなったら行動は早かったです。次の転職先を決まるのを待つまでもなく退職を決意しました。幸いあまりの仕事の忙しさにお金を使う暇がなく、当分は無職でも暮らしていける蓄えがあったので社長に退職を申し出ることを決意しました。

怒られるかな、そうも思いましたがもう関係ありませんでした。もはや一秒たりともその会社にいたくありませんでした。社長のリアクションは予想通りの激怒からの罵詈雑言でした。

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今まで育ててやったのに!とか(育ててもらってねえよ!)わしから受けた恩はどうするんだ!とか(恩もうけてない!)社長の言葉はすべてスルーして、

”そんなことより今日づけて辞めさせてください。もうこの会社に来たくないんで”と言ってやった激高してました。もうそのままどっかに飛んでいくんじゃないか、そう思うくらいヒートアップして、

”お前どnkg&)dいmlkjjhd¥!!!”

みたいな感じで日本語じゃない奇声を発していました。

”まあ急だとは思うんですけど、引継ぎは全部終わってますし、それにこの3年強の間休日出勤相当してますけど代休どうなってんすか?”

とクールに言ってやったら、ムキー!!!みたいにまた怒り始めました。

”それならこのままタイムカードのコピー持って労基所行ってもいいですよ。あ、あとそのついでに手付金保全せずに年末のパーティーに使い込んだこととか、買い客なんていないのに媒介結んで結局安く買い叩いたこととか、社長が今接触してる市議会議員に匿名の手紙送りましょうか?”

眼力だけで人が殺せるなら、殺されてるくらい睨まれました。それに呪詛か何かなのかな?ブツブツ言っていました。”それじゃあ私はこれで辞めるんで。”そう爽やかに言って会社を後にしました。こうして私は解放されました。

忙しく休みが取れず、自分のことを考える暇もないほど働かされている時はブラック会社の洗脳を受けやすくなります。頭の中にあるのは、とりあえず会社に行かなくてはいけない山のように溜まっている仕事を片付けなくてはいけない、など。そうして追い込まれているうちに周りが何も見えなくなって、次第に考えることを放棄してしまいます。考えることは、眠りたい、のみ。そして起きるとまた会社へ行く。こんな地獄の螺旋に迷い込んでしまいます。私は運よく抜け出すことができるようなりましたが今もそこから抜け出せない人がたくさんいることと思います。そんな人たちに何か言えることがあるとすると、

ブラック企業辞めて本当良かった!皆も早く辞めた方がいいよ!ということです。

コメント

  1. 白日夢 より:

    ブラック企業に勤めておられたこと、不動産業界の事、面白い記事ばかりで、ついつい、
    一気に読んでしまいました。
    また、時間がある時に、読みたいです。
    興味深い記事、有難うございました。

    • masagista より:

      ありがとうございます。今思えば過去の辛い体験も、お笑い芸人ではありませんが、ネタになって良かったんだとポジティブに捉えております。私の経験が何かのお役、暇つぶしにでもなれば幸いでございます。