ヨーロッパ横断旅行記51 マドリードで闘牛を見に行く

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今日は10時には目が覚めました。いつものごとくサロンに向かうと見知らぬ日本人?が座っていました。まあ日本人だろうと思い、話しかけると案の定日本人でニシザワさんという名前の30前後のおじさ・・・いやお兄さんでした。当時20歳の私からするとアラサーはおじさんに見えました。しかし今40歳の私からすると何やら不思議な気分になります。

そのままニシザワさんと話をしているとケンが起きてきました。そしてそのまま3人で会話が盛り上がり、それならBARで飲みながら話しますか、ということになりました。なんかこの展開知っている。デジャブを味わいながらいつものBARへ。よくよく考えるとこのいつものBARにけっこうな額(貧乏バックパッカーにしては)のお金を落としているような気がします。

そのまま酒と話が盛り上がり、ちょっと今日の夜闘牛を見に行かないか?みたいな話になりました。そういえばスペインと言えば闘牛。一度くらいみておいても損はありません。それいいね、という話になり、一旦部屋に戻り、夕方に再び集合ということになりました。

そして夕方。闘牛と言えば昔とんねるずの番組で定岡正二?だったかなが闘牛やって牛に跳ね飛ばされていたイメージくらいしかありませんでした。そんな闘牛の感想ですが、正直いまいちでした。つまらなかった。なんか間延びしているし、何よりただただ弱いものいじめしているようにしか見えませんでした。

もっと狂暴でデカい牛と人間の真剣勝負かと思いきや、子牛?みたいな牛を寄ってたかって剣で刺している、ただただそんな時間が過ぎていました。見るに堪えない。可哀そうとしか思えませんでした。その日がたまたまそんなだっただけかもしれませんが、ただただ気分が悪くなるだけでした。

おそらく他の2人も同じような気持ちだったのだと思います。誰からとなく、もう行きますか?という話になり、最後まで見ることなく闘牛場を後にしました。その後、当然のようにBARに向かい、さきほどまでの闘牛のうっぷん?ストレス?を晴らすかのように飲みました。そして大いに語り合いました。

ちなみにニシザワさんは33歳で当然社会人だったのですが、当時の私からするとニシザワさんから聞く、社会人生活の話はとても貴重なものでした。皆、三者三様、話がしたりない聞き足りないからか、またまた閉店したBARの後、マヨール広場で飲むことになりました。というかもうマヨール広場で飲みたいがために閉店までBARにいたのかもしれません。


闘牛はなぜ殺されるか (新潮選書)