スペインのマドリードから目的地であるモロッコのカサブランカに到着したのは翌日の夜19.30でした。到着予定よりも早く到着したのは意外でした。
しかしバスの中ではやはりあまり寝ることができませんでした。マドリードをスタートした直後こそ2つの椅子を使えたため快適な移動でしたが、途中から席もすべて埋まり、窮屈な思いをしながらの移動、いや、もはや苦行となりました。そして夜の明けた朝8時頃にアルへシラスに到着。
とにかくものすごく天気が悪かったことが記憶に残っています。そこからバスを降りて何やら移動しなくてはいけなかったのですが、バスで隣り合わせた気の良いモロッコ人のおっちゃんが色々と教えてくれて無事モロッコのタンジェ行きの船に乗ることができました。
しかし、厄介だったのは、そのモロッコ人の出す質問が時々、“日本人が思う日本人の良いところと悪いところは何か？”とか“日本人が一番多く就いている職業は何か？”とか“禅と神道の関係性は？”とかそんな難しい質問ばかり投げかけてくることでした。正直、ちょっと辟易してしまいました。
ちなみにタンジェ行きの船の中では自由に移動できたこともあり、その船内で日本人のおじさんと話をしたり、違うモロッコ人の夫婦にジュースとパンをもらったりと中々楽しい時間を過ごしました。というか10時間ほどバスに閉じ込められていた（もちろん途中に休憩はあったけど）ので、その解放感が大きかったのかもしれません。
タンジェに着いた後は、上述の親切なモロッコ人のおじさんや日本人やモロッコ人夫婦とは別々のバス（行き先が違うから当たり前ですが）に乗り、一路カサブランカを目指すこととなりました。そこからがまた長い。結果、タンジェで船を降りてから、再度10時間ほどかけてカサブランカに到着しました。
正直ボロボロでした。とにかく早くシャワーを浴びたい。いやベッドに横になりたい。とにかく事前に当たりをつけていたユースに向かうべく、バスを降りたとたん待ち構えていたタクシーの運ちゃんと値交渉に入ることになりました。すると、同じバスに乗っていたオーストラリア人の女性に話しかけられました。
どこに行くの？
＞いや、ここのユースに行こうかと思ってるけど・・・
良かった。私たちもそこに行く予定なの。一緒に行かない。
＞（ああタクシーをシェアするってことね）OK
というわけで急遽旅の仲間が2人増え、一路ユースホテルを目指すことにしました。
