シャワー兼洗濯を終えて少し休憩した後、カサブランカ港まで散歩をしに行くことにしました。適当にブラブラと歩いていると大きな（おそらく有名と思われる）モスクが見えてきたので急遽進路を変えて向かってみることにしました。
モスクはかなり豪奢な造りで、荘厳な雰囲気なのですが、むしろ簡素な美、侘び寂びの国、日本から来た身としては、やりすぎなのではないかと思ってしまいました。タイもそうですが、中国や中東などもなんであんなに金ピカが好きなのでしょうか？まあ日本にもないことはないのでしょうが。
余談ですが、先日アラブの王族が来たときに天皇陛下が謁見した時の写真を思い出してしまいました。それは簡素ではありますが、余計なものは何も置かない、シンプルではあるが、気品のある美しい写真です。どうしても日本人的にはそちらの方が情緒があって、美しいと感じてしまいます。
まあ、そんなことはどうでもいいのですが、そのモスク？に入り結局なにをするでもなく、周りの地元？っぽい人たちと同様ぼーっとすること数時間。気づけば16時を過ぎていました。そろそろ出るか、そう思いモスクを後にして、その帰り際にモロッコから見える大西洋を見に行くことにしました。
そういえば大西洋を見るのは初めてでした。初めて見た大西洋は・・・まあ普通の海でした。そりゃそうなんですけどね。ただ穏やかな感じではなく（たまたまその日がそうなのかもしれませんが）、まるで日本海の海のように（東映の映画）波が高かったです。
結局宿に戻った時には17時過ぎになっていました。再度シャワーを浴びて、休憩した後、夕食をとりに向かいました。今度こそはタジンを食べるぞ、そう意気込んで同じレストランの扉を開きました。早速注文を試みるもウェイターからは無情にも“FINISH!”と言われてしまいました。
なんなんだ。まだ19時くらいだぞ。客商売なめてんのか。飲食なめんなよ。まあ中東なんてサービス精神皆無のお国柄。怒っても仕方ないので、何があるのか尋ねると、ハリラならあると。もうそれでいいわ、とがっかりしながら注文して食べることにしました。
ひょっとしたら私はカサブランカにはまっていないのかもしれないな？と思いました。こんなときは早めに宿に帰って寝てしまうに限ります。そう思い、ちょっと早いですが宿に戻り、明日に備えて寝ることにしました。明日は朝10時のバスでマラケシュへ向かいます。
