ヨーロッパ横断旅行記66 マラケシュで篠原涼子似の綺麗なお姉さんに話しかけられる2

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マラケシュの安宿で突然綺麗なお姉さんから声をかけられた私。過去の写真を見てみると、彼女は若いときの篠原涼子(小室哲哉にプロデュースされて”愛しさとせつなさと心強さと”を歌っていたときの)に似たスレンダーな美人でした。しかも、あれは、今から20年ほど前のことです。

今とは違い、当時は海外をツアー旅行ではなく個人旅行している女性なんて太ましい女性ばかり。しかもそれが一人旅ともなると、ガチで殴り合っても負けるんじゃなかろうかという女性の旅人が多い時代。彼女はそんな女性バックパッカーとは明らかに一線を画していました。そんな彼女に私は明らかに目を引かれました。なぜこんなところに彼女のような女性が・・・

オーストリアで出会った踊り子の女性記事参照とはまたタイプが違いますが、とても綺麗な大人の女性でした。後から思えば、このヨーロッパ横断旅行+モロッコの2ヶ月半が人生で一番美人な女性と知り合えた時期なのかもしれません。

一人旅の最中、旅先で日本人に出会うとお互い話しかけ合うことはあります。しかし、それはあくまでも同年代やもしくは女性を意識しない人が多かったように思います。しかし彼女は、当時20歳の自分より年上で、綺麗なお姉さん、と言った感じのすらっとした美人でした。普通であれば自分から声をかけるようなタイプではありませんでした。

おそらく彼女から声をかけられなければ、仲良くなることもなかったかもしれません。正直そんな思いがけない出会いに声が上ずっていたかもしれません。驚いていると彼女はもっと驚かせることを言い始めました。私怖いんです。ちょっと一緒にいてもらってもいいですか?そう確かに言われました。初対面の綺麗な女の人に。

ビックリしながらも彼女をよく見てみると心なしかどこか怯えているような感じがしました。これは何かあったなと思い、詳しく話を聞いてみることにしました。とりあえず、彼女のチェックイン手続きと部屋移動を待ち、屋上にあるカフェへと彼女を誘いました。正直ドキドキしてしまっていました。どんな展開?まさかエ○い展開?期待しないといったら嘘になります。

しかし彼女の話を聞いてみると・・・なんと昨日滞在していた同じく世界遺産の街エッサウィラのホテルで、殺人事件に出くわしたとのこと。しかも犯人は宿の従業員で、客を殺したのだと。彼女は、自分の泊まっているホテルでの殺人事件にショックをうけ怖くなって、すぐに近くの大きな街であるここマラケシュに移動してきたとのことでした。

・・・なーんだ、と言ったら彼女に悪いですが、気持ちは分からないでもありません。気持ちを切り替えて彼女の話をさらに聞くことにしました。


E07 地球の歩き方 モロッコ 2017~2018