ヨーロッパ横断旅行記68 黒歴史。サハラ砂漠で自分の人生について考えようと思っていた

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マラケシュで偶然出会った5人の男女(あいのりみたい)。そんな時ふと彼女(以下マミコ)はどうするのだろう?と思いました。しかし、まあ、女の子二人に付いてカサブランカに行くんだろうなーなんて思っていたのですが、意外にも彼女は、ワルザザードに付いて行ってもいい?、と私に聞いてきました。

私は内心驚きドキドキしながらも、もちろん、と応えました。気のせいか同じ年のサレムがにやにやしながら私に向かって親指を立てていたのが気になりましたが、そんなこともはや何も感じないくらい驚いて、そして嬉しかったのを覚えています。

その翌日。旅立ちと別れの日。私は朝8時半に起きていました。そしてシャワーを浴びて、マミコさんと一緒に朝食を取りにいきました。その後早朝のフナ広場を歩き、写真などを撮って観光していました。彼女と一緒に海外旅行するってこんな感じかー、なんて思って正直浮かれていました。

その後、一旦宿に戻り荷造りの準備をして、3人との待ち合わせの場所へ向かいました。とりあえず全員でバスターミナルまで行くことにしていました。5人3方向。どうやら私とマミコさんの乗るワルザザード行きのバスが一番早く出発するようでした。

今回のヨーロッパ横断旅行で何度目の別れか。やはり何度経験してもなれそうもありません。まあ泣くほどではありませんが。メールするからー、返事宜しくー。写真も送ってー。なんてことを言い合いながら彼らとマラケシュで別れました。

マラケシュからワルザザートはバスでおよそ5時間ほど。かなりの山道で曲がりくねった道でしたが、道中はかなりの絶景を車窓から見ることができました。そのバスの中で私は彼女と話し続けました。自分のこと。彼女の事。彼女はイギリスで働いているらしいこと。そしてその休暇で来ていること。年が私よりも6つ上だということ。そして同じ愛知県出身ということ。

どうして〇君はモロッコに来たの?そう彼女から尋ねられました。しかし、その当時痛い中二病が爆発していた私は、サハラ砂漠に行けば何か人生観が変わる、本気でそう思い込んでいました。大自然に身を委ねれば何かが降りてくるのではないか?と。

今考えても黒歴史で恥ずかしい限りなのですが、当時はそう思い込んでいたので仕方ありません。さすがに彼女にそこまで言うほどの勇気はなかったので、ただサハラ砂漠を見てみたい、そう答えました。その答えを聞いて彼女は、そうなんだ、そう言っただけでした。


E07 地球の歩き方 モロッコ 2017~2018