ヨーロッパ横断旅行記72 サハラ砂漠最前線の町エルフードに到着

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エルラシディアへ到着後、すぐさまサハラ砂漠の前線の町エルフードへ向かうべくグランタクシーを探すことにしました。しかし、マミコさんと別れたことによる寂しさからか、客引きに導かれるまま付いていってしまいました。それが、そもそもの間違いでした。

行き先はエルフード、そう言うと、とにかく乗れ乗れとうるさい。料金はいくらだ?そう尋ねると相場?の倍近い金額の50DHと言ってきます。待て待て!荷物を車の中に入れようとするな。その値段じゃ行かないよ。運転手は、なぜだ?エルフードまでは50DHが相場だぞ、と言ってきます。

もういい。お前の車には乗らない。そう荷物を持って行こうとすると、分かった40DHでいい。友達プライスだ。そう言って引き留めようとしてきます。もう面倒くさい。25DHじゃないと行かない。そう伝えると大げさに天を見上げる素振りを見せます。日本人の全員が全員おとなしいと思うなよ。そう。当時の私は自分で言うのもなんですが狂犬。外国で平気で喧嘩とかしていた頭のおかしい時期。

そんな私の表情を読み取ったのか、キレそうになる直前あっけなく25DHまで金額が値下がりました。一体何だったんだあの時間は?だったら初めから適正な金額を提示してくれたら、お互い気分良くすんだのに。そう思いながら車に揺られること小一時間。なんとかエルフードに到着しました。しかし、到着した瞬間今度は宿の客引きにつかまってしまいました。

そこでは一人ひとりの話を聞き、結局50DHを提示したサアーヌというホテルに決めました。しかし、このホテル最悪でした。何が?と聞かれると困るのですが、とりあえず全部。部屋、雰囲気、スタッフの態度、その全て。相性が悪いだけなのかもしれませんが、とにかくお金を払ってチェックインしたもののすぐにでもチェッアウトしたくてたまりませんでした。

まあ、そんなでも宿無しよりかはましなので、早速部屋でシャワーを浴びて服を着替え、ほっと一息着いた後、夕食を取るべく外に出向きました。夕食後。メールをやり22時半ごろ部屋に戻りました。しかし、久しぶりの一人。寂しいものがありました。いや、普段から一人旅なのですが、やはりマラケシュでの同世代の旅人との出会い、そしてマミコさんとの出会いが強烈に脳裏にあり、それからの一人はやはりぐっと来るものがありました。

そんな心境が影響しているせいか、今日ちょっとモロッコ人の嫌なところを一気に見た気がして、ちょっとモロッコ人のことが嫌いになっている自分がいました。そしてそんなことを思う自分のことも嫌になったりして、自己嫌悪に陥るという、まさに負のスパイラル。ああ、とりあえず明日はこの宿を変わろう。


E07 地球の歩き方 モロッコ 2017~2018