ヨーロッパ横断旅行記74 何とかサハラ砂漠へ出発する

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友人にまるで遺書のようなメッセージを送った後、21時には宿に戻っていました。明日は念願のサハラ砂漠。お昼にエルフードをミニバスで出発してメルズーガと言われる辺りまで行き、そこでしばらく滞在して、自分を見つめ直す笑つもりでいました。本当今思い出しても恥ずかしいことを考えています。

翌日。私は10時前に目が覚めていました。出発は12時だったのですが、ちょっと昂奮していたのかもしれません。昨夜はあまり寝付けませんでした。その後ホテルをチェックアウトして待ち合わせの場所へ向かいました。しかし12時になってもバスはありませんでした。そういえば昨日散々お金は前払いだと言われました。そんなもの当然払うわけもありませんが、もし言うがまま払っていたら完全に詐欺られているところでした。

そして、そのまま来ることのないバスを3時間ほど待ち続けました。その間、別の客引きと思われるモロッコ人に話しかけられ続けました。どちらにしてもメルズーガには行くつもりだったので、3時間適当にあしらいつつも、実はじっくりと話を聞き、交渉した結果、25DHでメルズーガの砂漠にあるというホテル・ヤスミナというところに行くことに決めました。

いつ出発するのだ?そう尋ねるとすぐだとの答えが返ってきました。またまたー。モロッコ人(だけじゃなくほとんどの国の人)の言う、すぐ、を真に受けるほど海外ウブではありません。どうせ数時間待たされるんだろうなー、なんて思っていたら本当にすぐバス(小さいバン)がやってきました。

車の中にはすでに5,6人ほどの旅行者(欧米系)が座っていました。どうやらツアーのようでした。そして、そのバンにまだ席に余裕があるようで、そこに乗って行け、ということのようでした。まあ、そんなことは海外であれば、当たり前なので全く気にしません。

しかし、乗客は私以外全員欧米人。しかも、何か皆若い。そしてテンションが異常に高い。経験ある人は分かると思いますが、欧米人のテンションは何か異質。本質的に日本人は受け付けない人が多いかと思います。ネアカ、というか、躁気味、というかラリっているというか・・・

うわー、このテンションきついわー、なんて思いながらも我関せずといった感じで車窓を見ながら乗っていましたが、途中車が砂漠の砂にタイヤを取られ立ち往生してしまいました。ドライバーのおっちゃんから、頼む外に出て後ろから押してくれ、みたいなことを言われました。

私などは、うわー、面倒くせー、なんて思ったのですが、一緒に乗っている欧米人は・・・イヤー!ハッハー!フー!みたいな(本当にこう言った)感じで飛ぶように車から降り、ノリノリで車を後ろから押していました。それが移動の序盤の序盤だったため、完全に雰囲気についていけず、私は早くこの時間が過ぎろ、と空気のように気配を消し、車に乗り続けました。


E07 地球の歩き方 モロッコ 2017~2018