ヨーロッパ横断旅行記75 サハラ砂漠のメルズーガの宿へ到着

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私は気配を消しながらメルズーガまでのバスに乗っていました。しかし、そのバスの揺れは凄まじいものでした。まあ砂漠を走るので仕方がないのですが、それでも天井に頭をぶつけること3回、窓に頭をぶつけること2回となかなかハードな行程でした。しかし、なんとか無事に砂漠の宿泊施設へ到着することができました。

客引きの兄ちゃんからは、最高の場所だぞ、そう言われてはいましたが正直全く期待していませんでした。どうせ嘘だろうと。しかし、到着したところは想像以上に良いところでした。砂漠の中にぽつんと立っている建物。その隣には大きな砂丘があります。

早速割り当てられた部屋に荷物を置き、シャワーを浴びて、砂丘を見に行くことにしました。想像以上に歩きにくい砂丘をなんとか上り、頂上に到着。そして、夕暮れにポツンと砂丘の山の上から沈む夕日を眺めていました。そうそう。これこれ。こういうのがしたかった。

頭が空っぽになったようにただただぼーっと沈む夕日を眺め続けました。サハラ砂漠で自分の人生を見つめ直したいと中二病を患ってこんなところまでやってきましたが、そんな痛い精神状態を差し引いたとしてもサハラ砂漠の沈む夕日は美しいものでした。ずっと見ていられました。

夕日が沈みきり、辺りが暗くなってきたので建物へ戻ることにしました。まあ、戻ると言っても真隣なので迷うこともないのですが。建物の敷地内には、いくつかの宿泊部屋(3畳くらい)と共有シャワー。巨大な給水タンク。そして食堂兼商店みたいな役割の部屋もありました。

夕食には少し早いと思いましたが食堂に入り、ハリラと書かれているものを注文しました。しかし、いつまで経っても料理が来る気配がありません。結局19時に注文して、やってきたのが21時でした。これがサハラ砂漠時間か・・・まあ、サハラ砂漠まで来て、日本のファストフード感覚を要求するつもりはありませんが、さすがにおそすぎるだろう。

ちなみに注文したハリラにはサラダ、パン、フルーツが付いていました。さしずめハリラ定食といえるのかもしれません。金額はサハラ砂漠の中ということもあり50DHとそこそこの金額でした。味は美味かろう不味かろうといったところですが、ひとまず満足したので部屋に戻ることにしました。明日はとりあえずサハラ砂漠から上る朝日を見に行く予定です。


E07 地球の歩き方 モロッコ 2017~2018