タイでペットと共に暮らすには?

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タイでも最近ペットを飼っている人をよく見かけるようになりました。いや厳密に言えば、初めてタイを訪れた今から20年ほど前も、犬や猫を飼っているタイ人はいるにはいました。しかしそれは飼っているというよりも何というか、もっとそう、原始的な人間と動物の関係を見ているようでした。

当時タイには、首都バンコクですら野良犬が多かったのですが、特徴的だったのは、その犬や猫の人間を恐れている眼でした。日本のペットの良い意味でも悪い意味でも人間を舐め切っている、現代のお犬様、お猫様達の如く人間をバカにしたような眼ではなく、人間を心底怖がっているような眼をどの犬も猫もしていました。

そして今、あれから20年と言う時が経ったバンコクには、すっかり野良犬が少なくなってしまいました。それが何故なのか?何か切ない答えがありそうで敢えて深くは考えませんが・・・そして意外なことに野良猫はめちゃめちゃ増えています。

ペットは家族

そんなここタイでペット可能物件を探すのは至難の業です。ペット可能物件は全体の5%ほどとされとても数が少ないのです。また情報も少ないので自力で探すのはほぼ無理です。現地不動産会社に紹介してもらうほか方法はありません。またペット可だったとしても小型犬に限る、と言った物件がほとんどになります。

日本から犬や猫を連れて行きたい場合

手続きとしては、そんなに難しくはありません。日本を出国する7日前までに農水省動物検疫所に連絡して、輸出検査申請書の交付を受けるだけになります。またタイの検疫所にも申請書(タイ大使館に書類がある)をFAX。

タイに到着後、日本政府発行の健康証明書を持参して、空港内の動物検疫所で輸入許可申請を行う(手数料100B)。愛するペットを“輸出”とまるで物のように扱われると思わず、ん?と思うかもしれませんがそこはぐっとこらえればOKです。

タイでペットを買う

全然関係ないですが、この”買う”って言葉あんまり好きじゃないんですが、しかしタイで今ペットは簡単に買えます。ペットショップはもちろん、大型のスーパーなどで、ペットのイベントをやっていたり、また市場などでも簡単に買うことができます。

問題は帰国時

長く一緒にいると愛着が湧き、ペットに対する情も深くなります。当然帰国時は一緒に日本に連れて帰ろることになると思います。と言うか、日本帰るからもういらない、なんて人でなしは、そもそもペットを飼う資格なんてありません。

ただこの帰国時の手続きが大変で煩わしいです。愛するペットにマイクロチップを入れ込むことから始まり、予防接種抗体検査をした後、180日もの待機期間を経た後に、やっと帰国することが可能となります。

つまり帰国日の半年以上前には手続きを始める必要があります。また乗れる飛行機も限定されています。日本到着後は、到着空港の動物検疫所に40日申請を行う必要もあります。正直ここまでのことを個人で行うのは相当苦労すると思います。しかし一部のペットショップで必要なすべての手続きをワンストップサービスで、行っているところがあるのでそこを利用するのが正解かもしれません。

海外で、タイでペットと一緒に暮らすということは、ここまで大変な思いをするということを頭の片隅に入れて、ペットを連れてくる、購入することを決断してください。

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