海外逃避計画

ドイツFKK体験記18 観光客に全然優しくないドイツの公共交通機関 2018年10月フランクフルト

結論から先にいうと、ドイツの公共交通機関の券売機、超分かりにくいです。何が簡単に買えるだよ。私は今まで40~50カ国旅行して、ありとあらゆるローカル公共交通機関を利用してきましたが、群をぬいて分かりにくいです。確かに何度か利用して、なれてしまえば以降は使えますが、とにかく一番はじめのその敷居の高さは異常です。

というのも、まずドイツは時間帯によってチケットの金額が変わります。つまりすぐ乗れる電車ほどチケットが高く、数十分後、数時間後の電車になるとチケットの金額が安くなります。早割みたいなことです。それを選択しなければいけません。確かに選択できるのはありがたいのかもしれませんが、初見で見るとわけがわかりません。

次に日本の場合、例えば、地下鉄、私鉄各社、JR、など全て線路が違います(少なくとも名古屋は)。しかし、ドイツの場合、同じ線路を使っていることがあるため、プラットホームの数が少なくどの列車がどこのホームから出るのか実に分かりにくいです。そして、何といっても券売機のその選択肢の多さ。

名古屋やバンコクでも基本的に券売機の操作など行き先を押して表示される金額を投入するだけです。しかし、ドイツの場合、年齢(子供か大人か※これは日本でもあるけど)、片道か往復か、一日乗車券、グループ割、ゾーン、日にち指定、などなど選択肢が次々現れます。そんなもん初見に人間がわかるわけがありません。超絶観光客に優しくない。

最後に英語表記の圧倒的な少なさ。これは券売機とはあまり関係ありませんが、どこが観光大国だよ。それともあれか?何も努力しなくても観光客がアホみたいに来るヨーロッパのおごりか?それくらい英語表記が町中にありません。日本なんて、英語、中国語、韓国語+α、町中に各言語表記があるというのに・・・。

ヨーロッパを見習って日本も観光大国へ。みたいなことを言っている政治家や官僚や有名人は何を見てああいった発言をしているのでしょうか?いや、おそらく上記のような人たちはどうせタクシーだかリムジンでドアTOドアで移動して、ガイドやおつきの人がピッタリとついて案内され、一人で公共交通機関なんて乗る機会なんてないのでしょう。とにかくその旅行のしにくさ、不便さは過去最悪のものでした。


さて、そんなドイツでのインターネットの使用方法ですが、まず思い浮かぶのは、ホテルやレストランのWIFIを使うという方法。これはとくに問題なく使用できます。しかし、当たり前の話ですが、その場から離れてしまえばインターネットは使えなくなります。

次に、現地でプリベイトSIMを購入するという方法があります。この方法は現在の海外旅行の主流?で、一番安価で確実にインターネットが使用できます。しかし、ドイツでこの方法は難しいようです。というのもプリベイトSIM自体はどこでも売っているようですが、それを有効にするにはかなり面倒くさい手続きが必要で、事実上短期旅行者は使えない制度になっているとのことです。

詳しくはこのページを参照して下さい。つまりタイやフィリピン、その他の国のように持参した白ロムスマホに現地のプリベイトSIM(SIMの期限、速度、上限などの契約は別途必要)を差し込めば自動的に使えるというわけではないようです。

また、現地のフリーWIFIを使う、という手もあります。しかし、ドイツは日本と同じくらい、いやひょっとしたらそれ以上にフリーWIFIスポットが充実していません。ある限られた場所、空港、駅、観光スポットに(一応)WIFIスポットはありますが、そのほとんどはそもそも速度が遅く、かつ時間制限(30分~1時間)があり、接続しない時間をイライラして待ち終わる、という感じでまるで使い物になりません。

というわけで、結論としては、安定してドイツ旅行中にインターネットを使用したい場合、日本からレンタルWIFIを持参する、というのがベターな方法と言えます。頼る人のいない他国の空の下で常時ネットを使える、という安心感はもはや保険、心の精神安定剤とも言えます。そういう意味でも日本でレンタルWIFIを契約しておくのをお勧めします。