大陸最西端のロカ岬の現状に若干、いや、かなりがっかりしつつも、大西洋を背中に写真を撮りました。そして、ちゃっかり証明書を発行してもらった後、特にすることもなくなってしまったので早々に立ち去ることにしました。サンヴィセンテ岬に行ったときはもうちょっと旅情に触れて、しばらく大西洋を眺めていたのですが、ロカ岬ではそんな気分も起きませんでした。
ちなみにロカ岬は完全に観光地化されているため、サンヴィセンテ岬のように帰りの手段に困るということはありませんでした。それだけはありがたかったです。そうして来た時同様、バスでロカ岬からカスカイス→カスカイスから列車でカイス・ド・ソドレ駅→そしてメトロでロシオ駅、といった順番で無事リスボン市内に戻って来ることができました。
一旦部屋に戻ってみましたが、鈴木さんはまだ戻ってきていないようでした。しばらく待ってみましたが帰って来る様子がないので、夕飯は一人でマクドナルドへ行くことにしました。まったく、わざわざポルトガルのリスボンにまで来ているのに、マクドナルドで食べるとは何事かと思うかもしれません。確かに。
しかし、ここ最近、旅先と知り合ったり、仲良くなった旅人と一緒に食事をしていたため、急に一人になった気がして、どうしてもひとり飯をする気にはなれませんでした。一人旅、一人行動、一人飯、には元来慣れているはずですが、急にもの寂しくなってしまいました。そんなときはファーストフードに限ります。
マクドナルドにて一人寂しい夕食を終え、夜のリスボンを振り返ることもなく、22時頃に部屋に戻ると鈴木さんが帰ってきていました。どうやら無事友人と合流できたようでした。そして鈴木さんはこのままリスボンにて友人と過ごすことにしたようです。というわけで鈴木さんとはリスボンにてお別れとなります。私は明日の夜行バスでリスボンを出て、スペインのマドリードに向かうつもりでした。
実は、リスボンからスペインを越えて、フランスのパリ、オランダのアムステルダム、へ向かうというのも考えていたのですが、やはりスペインでの楽しい日々が忘れられません。というわけで再びスペインのマドリードに向かい、そこから今後の行動を考えようと思いました。明日はホテルをチェックアウトして、鈴木さんと別れ、荷物をホテルに預けて、夜行バスにてスペインのマドリードを目指します。
A01 地球の歩き方 ヨーロッパ 2018〜2019 [ 地球の歩き方編集室 ]