海外移住日記第1話 ブラック企業が海外移住を決意させる

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海外移住を決意させたブラック企業

私は 35歳 の時に海外移住することを決意しました。まず初めに私がなぜ日本を脱出し、海外移住に挑戦することになったのか、その経緯をお話しします。この話は、当時私がかつて勤めていた、名古屋に今もある(かどうかはわかりませんが)、超ブラック不動産会社に転職したところまで遡ります。

私を壊した不動産会社は、ハローワークで見つけた求人だったのですが、この会社の職務内容に”調査営業”とあり聞きなれない職種でついつい、面白そうだな、と思い興味を持ってしまいました。職務内容には、不動産を中心とした資産運用や資産活用なども最終的に担当してもらう、等の記載がしてありました。

件の会社は、規模が資本金300万円、社員10名ほどの零細企業でした。社長の下には課長が一人おり、事務の女性とパートを除くとその下は全員平社員でした。募集時の条件は、基本給与が前職より多く、さらに通勤立地が抜群に良かったのですが、ボーナス、退職金、残業代は無し、とのことでした。

これは後に面接時に言われるのですが、不動産業界は売上を上げてなんぼだと。売り上げを上げればこの会社は歩合率が良いから稼ぐことができるぞー、と言われました。その時は、まあそんなものかと思い納得してしまいました。ちなみに面接は、筆記試験やSPI試験などは一切なく、社長と課長の二人と直接面接でした。

面接内容も会社面接にありがちな ”あなたの長所と短所は何ですか?” とか”仕事とはあなたにとって何ですか?” とか ”あなたは会社にどんな貢献ができますか?”などの形式的な空虚なものは一切なく、今までやってきた事やこれから何がしていきたいか、入社したらこんなことを担当してもらう、など、とても実務的な内容でした。そのような話をざっくばらんに、また和やかな雰囲気で小一時間話しました。

就職活動期間に転職活動の一環として宅地建物取引士(当時は取引主任者)の資格をはじめとして、ファイナンシャルプランニング技能士2,3級貸金業務取扱主任者証券外務員1,2種資格等の金融保険関係の資格を片っ端から取得していたことも大きかったのかもしれませんが、面接結果は ”じゃあ来てもらおうか” とその場で採用が決定しました。

まさかその場で採用が決まるとは思わなかったので、とても嬉しかったのを覚えています。ただこの面接の時にもっと金銭面の条件を詳細に聞いておけば良かった、と後々後悔することになるとは夢にも思いませんでした・・・