ヨーロッパ横断旅行記97 マドリードのBARで飲み明かす

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ロンドン用の防寒具を無事にゲットして宿に戻ると、そこになぜか長瀬さんがいました。どうやらこちらの宿に引っ越しをしてきたようでした。そういえば昨日一緒に飲んでいる時に、私たちが泊まっている宿のほうがおすすめだから引っ越してきたほうがいいよ、みたいなことを言った気がします。

長瀬さんに買ってきたコートを見せると、いいじゃん。格好イイ。と言ってくれました。社交辞令もあると思いますが、素直に嬉しいと思いました。なるほど女性と接する時は、とにかく褒めろ、と誰もがいいますが、褒められるというのはこういう感じなのかとちょっと女性が喜ぶ気持ちがわかったように思います。

長瀬さんと夕食を一緒にとることを約束して私はスペインに来てもはやルーティーンとなりつつある、シエスタをとることにしました。シエスタの制度、日本でも、いや、今はタイにいるから、タイでも普及すればいいのにと思います。まあ、今はずっとシエスタみたいなものなのですが。

長瀬さんと約束した20時。約束の時間よりも早めに起きてサロンでボーッとしていると時間ぴったりに長瀬さんが現れました。時間に正確とは女性にしては珍しい?なんて思いながらも二人で外に出ました。お金もなく、マドリードのレストラン情報も特にないので、もういつもどおりBARで夕食をとることにしました。

夕食をとりながら長瀬さんとは色々なことを話しました。彼女は明日の朝マドリードを出て、バルセロナへ向かうとのことでした。寂しくなりますねー、また名古屋で絶対に会いましょうね、というか同じ大学だから普通に会いそうですけどね、なんて話しながら大いに盛り上がりました。

初めこそ、地元の話、大学の話、などで盛り上がっていましたが、途中からそれが愚痴に代わりました。長瀬さんは私生活でなんか相当溜まっているものがあるのか、それが爆発したみたいな感じでした。ちなみに私はただ聞いているだけでした。当時20歳の私にはそれ以外何もできませんでした。結局20時から1時まで、たっぷり5時間飲み続けました。

そして、その内、約4時間半くらい彼女の愚痴を聞き続けました。しかし、マドリードのBARという場所がそうさせるのか、そんな苦痛に感じることはありませんでした。むしろ、女性ってそういうことを思うのかー、タメになるなー、なんて感じました。自分で言うのもなんですが当時の私はウブでした。明日は朝早く起きて、長瀬さんを見送り、その後、旅行代理店を見て回るつもりです。


地球の歩き方 A20 スペイン 2018-2019