ヨーロッパ横断旅行記104 マドリードで最後の晩餐

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マドリード最終日。今日は部屋をチェックアウトしなくてはいけませんでした。しかし、昨日の深夜の恐怖の鬼ごっこの件で、心身共に疲れ切っており、爆睡していました。そんな私をたたき起こしたのは淳一郎君でした。今日の私のマドリード最後の晩餐(じゃなくて実際は昼餐だけど)の待ち合わせのため部屋にやってきました。

そんな淳一郎君は、それじゃあ待ち合わせは13時半にサロンで、それだけ言い残すと笑顔でどこかへ行ってしまいました・・・えっ?それだけ?それ昨日も聞いたよ。そんなことを念押しするためにあんなにノックする?ちょっと前から気づいていましたが、あいつ天然だ。そんなわけで12時チェックアウトギリギリまで寝直すことにしました。

12時ちょうど。チェックアウトを済ませ、宿のサロンにて他の日本人旅行者とともにオリンピックを見ていると約束の13時半ちょっと前に淳一郎君がやって来ました。荷物を淳一郎君の部屋に置いておき、早速昨日予約した店へと向かいました。そのレストランはホテルから歩いて15分ほどのところにありました。

その店は外観は普通のレストランなのですが、中に入ると中庭があり、そこで食事が取れる雰囲気のよいところでした。これが野郎じゃなくて可愛い子とだったらもっと楽しいんだろうなと思いながらも、コースのように出てくるスペイン料理を堪能しました。特にイカスミのパエリヤが絶品でした。

昼から飲んだポートワインに少しふらふらとしながら、エル・コルテ・イングレス(というデパート)へ買い物に向かいました。淳一郎君はなぜかスーツ、私はお土産用にリップ?(なぜこんなものを購入したのか覚えていません)、ジャム、パエリヤペースト、本を買いました。その後、インターネットをやりホテルへ戻ると18時を越えていました。

買ったお土産を荷物の中に入れた後、サロンで誰か戻ってくるかと待っていましたが、全く戻ってくる気配がないので淳一郎君と今度こそ最後の晩餐をしに行きました。やはり最後はマドリード在住中にほぼ毎日のように通ったBARへと向かいました。そうか。この店にももう来ることはないかもしれないな。そう思うとちょっと寂しい気持ちになりました。

無愛想ながら顔見知りになるとそっとタパスをサービスしてくれたおっちゃんの店員。俺今日の夜マドリードを発つんだ、そう話したところで困らせるだけだろうな、そう思い、駆けつけビール、その後はワインを注文して、いつもどおりに過ごしました。


地球の歩き方 A20 スペイン 2018-2019