楽天カードのキャッシングには注意が必要 海外でクレジットキャッシング

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タイで暮らしはじめた初期の頃。私は楽天カードのキャッシングでお金を引き出して生活費として使っていたことがあります。というのも、もともとは日本の銀行の国際キャッシュカードで現金を引き出して暮らしていたのですが、その銀行が突如として(アナウンスはあったようですが見ていなかった)国際キャッシュカードのサービスをやめてしまったからでした。

その当時VIZAデビットカードなどの他の対応策を講じていなかったため、私は苦肉の策として、仕方なく楽天キャッシングに手を出して?しまいました。そんな楽天キャッシングでちょっとしたトラブルが起きました。まあ完全に私の不注意なのですが、私同様海外でクレジットカードのキャッシングを使っている人は注意が必要かもしれません。

そもそも楽天カードには海外でキャッシングをすると 強制的にリボ払い となり、多額の利子が請求される という悪名高い問題があるのですが、私が体験したのはそんなリボ払いへの対応から起きたちょっとした失敗談となります。まず話は楽天カードを作った当時までさかのぼります。

基本、いつもニコニコ一括払い派の私は、ショッピングによる分割払いもキャッシングも特にする予定は全くありませんでした。そのためキャッシングの初期設定を特にいじることなく限度額を 30万円 のままにしていました。ちなみにタイで楽天カードを使いキャッシングをすると一回に付き、200B(約600円)の手数料がかかります。これは昼飯5食分に相当します。

そんなこともあり貧乏性の私はキャッシングで引き出す時には毎回ATMの最大引き出し額の、2万B(約6万円)を引き出していました。そしてその時期丁度物入りで毎月のように引き出していたのでした。それが数か月続いた頃、たまたま楽天キャッシングのリボ払いのことを知りました。

一体どういうことだ?そう思いすぐさま調べてみると海外キャッシングは、強制的にリボ払いになり、そのキャッシング(借り入れ)額に対して、年率15% もの利子がかかっていることが分かりました。どうすればいいのか?対処法を同様に電子箱にて調べると、まとめ払い、なる方法を使い一括で返済できるらしいことが分かりました。

ということで私は迷うことなく、まとめ払いを選択。確か26万近かったと思います。ちなみにこれまで知らず知らずのうちに払っていた、利子手数料は毎月4000円近い金額でした。これがネット上にあった問題のぼったくりか。まあ怒りの声を上げたところでお金が返ってくるわけでもないので、高い授業料払ったな、と思い諦めることにしました。

そして次の日のことです。そういえば家賃払わないといけない、そう思い、いつものようにキャッシングしても何故か残高不足となり引き出すことが出来ませんそんなバカな。口座に残高がないなんてことはありえない。つつましく暮らしていれば、あと数年は暮らせる金額はあるはず、と軽いパニックになりました。

少し冷静になったころ、ん?よくよく考えたら、なんでクレジットカード会社が私の銀行の残高を知っているんだ、そう思いつきました。よく考えたら知るわけがない。そう思った瞬間に思い出しました。残高とは口座残高ではなくてキャッシングの設定金額のことか!その残高か!そういえば昨日まとめ払いで残債一気に返済したわ!あれか!!!

ちょっと待て。と言うことは今月はもうお金を引き出せないのか?いやいやいや待て待て、と。今手持ちのお金全然ないぞ。どうすんだ今月。でもとりあえず家賃は払わないといかん。昨日の記憶を呼び起こし、まとめて払ったのは確か26万くらいだったはず。てことは私の考えが正しければ、あと4万くらいはまだ引き出せるはず。

と言うことでダメもとで15000B(約45000円)を入力してみるもダメ。じゃあ14000B(約42000円)もダメ。13000B(約39000円)ダメ。12000B(約36000円)・・・・引き出せた!!!とりあえずこれで家賃は払える。手持ちで持っているお金は、財布の中に入っている現金4000Bと、こんなこともあろうかと思い、持っていたもしもの時の現金5万円200シンガポールドル(当時約18000円)合わせて11万円ちょっとでした。

そしてそこから1万B(約3万円)は家賃と電気代と水道代、ネット代に消える。手元に残るのは8万ほどか。まあ今が月初めとはいえ1か月後には、再びキャッシングが使えるようになるならならまあ大丈夫か、と考えて部屋にもどって調べてみると、キャッシングの限度額が復活するのは、翌月末の引き落としが確認された後、つまり 実質2か月後 でした。

マジかよ!!てことは1か月あたり4万円くらいで生活しろということか。大至急部屋にある全財産小銭までかき集めて、今現在の総資産を把握することにしました。翌月の家賃などの絶対に払わなければいけない固定費を計算して除き、それ以外で一日当たりの生活費を割り出し、お小遣い帳を作成しました。そして20年ぶりくらいに、バックパッカー時代以来の節約生活に入りました。

とりあえず嗜好品であるビールやウイスキーはばっさりやめることにしました。そして数㎞くらいなら歩くことにし、飲み物はすべて水に変えました。そしてこの金欠をネガティブに考えて過ごすのは嫌だったので、逆にダイエットのいい機会だとポジティブに思うようにしました。そして2か月後・・・。

無事キャッシングの限度額が戻ったころには、体重が5キロほど落ち、タイで酒太りして履けなくなったズボンが入るようになっていました。今から考えると当時、自堕落な生活の極み、みたいな生活を送っていました私は久しぶりに会った友人からは必ず、太った?と聞かれていました。そう考えると神様が、ダイエットする機会を楽天カードを使って私に与えてくれた・・・訳ではないでしょうが、結果的にはハッピーエンド?で終わりました。