海外移住先の候補として今静かに熱い国カンボジア

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最近カンボジアが熱い。

海外に長期滞在するに当たり一番面倒なのがビザの問題。私が今住んでいるここタイでは近年、不良外国人や貧乏外国人排除対策なのか、それとも今や年間3000万人もの外国人がやってくる観光大国の自信なのか、年々ビザに対する姿勢が厳しくなり、かつややこしくなってきています。以前は市内にあり地下鉄駅から歩いて行けたイミグレーションが、あんな僻地に移転になったのもその一例なのかもしれません。

現在私もタイの観光ビザを取得し、2か月+1か月の期限が切れそうになると、近隣諸国や日本に帰り一度リセットするという生活をしています。今はまだ大好きなタイと言うこともあり旅行者気分で楽しんでいますが、そのうち面倒臭くなってしまいそうです。そんな中注目しているのがお隣の国、カンボジア

カンボジアは外国人観光客誘致のためビザの緩和を始めました。それは2020年までに700万人の観光客を毎年呼び込む、という国家戦略に基づいて実施されています。また、まるで歩調を合わせるようにANAの日本-カンボジア直行便が、2016年9月から就航するなど大注目の国となっています。

ちなみに元々カンボジアビザは、シングルで30米ドルしていました。しかしそれが最近では、マルチプルビザ※が、1年で40ドル、2年で60ドル、3年で80ドル、という破格の条件になっています。

※1回の渡航で決められた日数以内の滞在、という条件で何度も入国可能なビザ

※金額は予告なく変更されることが多々あります。

※1回の滞在は30日のため、1か月ごとに国外に出る必要があります

そんなカンボジア、ビザの次に気になるのが住宅事情。本格的にカンボジアに拠点を移すのかどうかによって、ゲストハウスに住むのか、それともアパートを借りる必要があるのか、どちらにせよ調査が必要とのことで早速カンボジア出張が多い友人に電話。

カンボジアの首都プノンペン。かつてバックパッカー御用達と言われたキャピタルホテル周辺に現在ホテルが乱立しており、それ以外にも格安ゲストハウスは未だにあるようです。そんなゲストハウスは日替わりで色々な旅行者が入れ替わりして、様々な出会いがあり楽しいことは楽しいのは良いのですが、長期滞在するとなるとセキュリティ的にも設備的にもゲストハウスはきついです。

と言うことで長期間住むとなると、やはり、カンボジアでアパートを借りる、という選択肢が出てきます。そして、タイ同様どうやらアパートを借りるにあたっても特別ややこしい手続きは必要ないらしく、パスポートデポジットがあれば簡単に借りることができるとのことです。アパートの種類も、地元の人向け格安アパートから外国人向け高級アパートまで、条件に合わせて幅広くあるようです。

気になる家賃ですが、友人が言っていた言葉をそのまま使うと、タイとほとんど一緒、だそうです。高いところは際限なく高く、安いところはタイ同様3000円くらいからある、と。まあ無難に、スタジオ※で300米ドルくらい出せば安心して住めるよ、とのことでした。

※スタジオ(日本でいうワンルームですが、日本の15㎡くらいの狭い部屋ではなく30~40㎡くらいの広さがある)

という訳でこの際、カンボジア移住、というのを真剣に考えてみてもいいのかな?と思ったりしています。もしくはタイとカンボジアを行き来する生活・・・いや、そんなパスポート怪しいか?しかし、そんなカンボジアですが実は将来性は抜群です。

というのもカンボジアは、ポル・ポト率いるクメール・ルージュ、と呼ばれる共産党主義者により、当時の国民の3分の1にあたる200万人が大量虐殺されるという悲惨な歴史のある国です。しかもその事実がほんの数十年前に起きています。しかし、そのおかげ?そのせいで?国民の平均年齢が24歳と非常に若く、国自体が若く活力と勢いに溢れています。

日本のように・・・というより現在は、東アジア、欧米、そして最近ではタイでも高齢化が進んでいるわけですが、そんな国らとは一線を画している世代構成です。そんな活力あるこれから大発展する(可能性がある)国に身を置くのもいいのかもしれません。


ポル・ポト〈革命〉史―虐殺と破壊の四年間 (講談社選書メチエ 305)

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