海外移住日記第150話 先進国かどうかは建物の高さじゃなくて各種インフラとモラルと民度だと思う

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シラチャの道路、に関してはもう少し言いたいことがあります。これも、いち移住者、いち住人、である私にはどうしようもないことなのですが・・・それはタイの道路の路駐問題。日本では、路駐はよほどの田舎でもない限り、かなり厳しく規制されて、むかつくほど高い罰金を取られます。そのため現在日本では路駐する人などほとんどいません。しかし、タイではそうはいきません。

というかタイに限らず、アジアで車や駐車場に関する厳格な法律?を採用しているのは、日本とシンガポールだけではないか?とも言われています。そんな事情もあってか、タイでは路駐に寛容で路駐している車がめちゃめちゃ多いです。大げさでもなんでもなくタイの道は1車線目はほぼ路駐の車で埋め尽くされています。

その理由の1つに、タイには上記の駐車場に関する法がない?(実際はあるのかもしれません。ただ適用は絶対されていない)という影響からか、タイの路面にある各種の店のほとんどには駐車場がありません。そんなこともありタイでは、車がそこらじゅうに好き勝手に路駐しています。それこそ路肩、歩道にまで、路駐し放題となっています。

そして、その影響をもろに受けるのが歩行者や自転車となります。歩道や路肩に車がガンガン路駐されるため、歩行者はそんな車をよける形で車道の中程を歩く形になります。それは自転車も同様です。路駐している車をよけるため車道に出て走る必要があります。これがまた危ない。さらにそんな路肩や歩道をバイクやトゥクトゥク、ロットゥ、普通の車が突っ込んできます。

歩道や路肩を車やバイクが走る。日本ではそんな光景、暴走族か暴走車以外まず見ませんが、タイでは日常茶飯事です。そんな無法地帯のようなタイの道路インフラ。危なくて仕方がありません。日本の常識は海外の非常識。日本では当たり前だと思っている交通マナーもタイでは当たり前ではありません。

一度や二度下見をしたくらいではこの状況を理解することはできませんでした。いや、知っていたはずなのに甘く見ていたのかもしれません。しかし、この危険な状況が365日毎日続いてくるとさすがにしんどい。絶対そのうち事故る。絶対何かにはねられる。これがまたものすごいストレスとなってしまいました。

ちなみに、そんなタイの交通マナー事情ですが、最近こんなニュースがありました。こうしたことからようやく取締が厳しくなってきました。しかし、タイ人に染み付いた交通マナーが本当に払しょくされるのか?取り締まりが徹底されるのか?そして罰金もたかだか1000バーツ。正直、なし崩し的になあなあになる気がしてなりません。